-芝居の楽しさを感じるようになったのはいつ頃ですか。
「暁のヨナ~緋色の宿命編~」という作品で、演出家の大関真さんに出会ったことです。芝居の基礎を学ばせていただきましたし、きちんと自分で考えてお芝居に取り組むようになりました。そこから、お芝居をすることが楽しいと思うようになったように思います。それから1年ぐらいたって、大関さんとご一緒させていただいたときに、大関さんから「いい役者になったな」と言っていただいて、たまらなくうれしかったのを覚えています。
-DISH//としては、「猫」の大ヒット、そしてNHK紅白歌合戦出場(2021年)と大きな話題がありました。アーティストとして注目される機会も増えたと思いますが、どう感じていますか。
本当にありがたいです。ただ、あまり実感はなかったんです。今、やっとツアーを回れるようになったり、フェスなどに呼んでいただけるようになって、目に見えてお客さんが増えたのは感じますが、今もまだ実感はあまりないです。ですが、そうして応援していただけることは本当にうれしいです。
-俳優として、そしてアーティストとして、今後、目指す姿は?
何ごとも、「続ける」というのが難しいことだと思うので、音楽も俳優もできる限り続けていけたらと思います。それから、音楽の方では、曲が先行していっている印象もあるので、もっと僕らの名前も知ってもらいたいですし、僕らが作った音楽を、もっとたくさんの方に聞いてもらえるような楽曲を、どんどん作り出していきたいです。俳優としては、矢部昌暉をもっとたくさんの方に知ってもらいたいですし、どの作品にもいると言われるような俳優になりたいと思っています。僕、占いが好きなんですが、前に占いをしてもらったときに、「芽が出るのは30後半から」と言われたんです(笑)。自分も何となく遅咲きのタイプではあるなと思っていたので、地道にやっていけたらと思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
舞台「私立探偵 濱マイク‐我が人生最悪の時‐」は、12月15日~18日に都内・サンシャイン劇場、12月29日・30日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。
公式サイト https://hamamike-stage.com