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自分を認めると変わること 映画「アイ・フィール・プリティ!」

 「人は自分の欠点ばかり見て自信を失う。でも君は違う」。彼にそう言わせたかなり太めのレネーは、自信に満ちあふれている。ミニスカートで堂々と歩くし、ビキニコンテストにだって出る。底抜けに明るい笑顔で真っすぐ前を向く彼女を見る時、観客は“容姿”を見ていない。それはリアルな世界でも同じかもしれない。映画『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』が昨年末から公開されている。 

 化粧品会社に勤めるレネーは、元々超卑屈。太った容姿に自己嫌悪、きれいな本社ビルではなく、チャイナタウンの地下にある職場にも不満。他人の無関係な行為が、自分への嘲笑に見えることすらある。ところがある時、小さな事故をきっかけに鏡に映る自分が「スリムな美人」に見えるようになる。他人から見えるレネーはもちろん相変わらずの容姿だが、本人は“スリム”な自分に自信を持ち、いぶかしがる周囲をよそに、それまでできなかったことに次々と挑戦。太った“ホンモノ”の容姿を見ている周囲は、初めこそ嘲笑を向けるものの、その潔さに次第に影響されていく。 

 「幼い頃は誰もが自信に満ちあふれてる。それが、悪口を言われ批判されてるうちにどんどん自信を失っていく」。“リアルな容姿”を認識した後のレネーは訴える。誰にも欠点があるように、誰しも他人には否定できない素晴らしいものを持っている。それを見ないで他人の評価で人生を台無しにされる必要はないのだと。