デジもの

音質を徹底追求したセパレート設計の高級AVプリアンプ

03.05 AVアンプ_マランツAV8805-main オーディオのマランツ(D&Mホールディンングス・川崎市)は、13.2chAVプリアンプの「AV8805」を、3月中旬に発売する。従来の「AV8802」に代わるフラグシップモデルで、価格は50万円(税別)。

 10年前の2008年登場の初代機「AV8003」から数えて4代目となるが、この間、同社が追求してきたのは、あらゆるソースの高品位、同社が言うところの“ハイエンドオーディオクオリティ”の追求。具体的にはハイグレードパーツの投入、大容量かつ上質な電源、高周波ノイズ対策、多チャンネル化への対策の軸で改良を行なってきたが、今回も各部の徹底したブラッシュアップを行なっているという。

 そこでまず第一に挙げられているのが、内部デジタル処理を司るDSPについて。定評あるSHARC製の最新の高速処理デバイス2基を採用。Dolby Atmos、DTS:X、Auro-3D(アップデートで対応)など最新3Dサラウンドに対応し、高度な音響調整・補正もさらに余裕をもって、高精度、かつ高密度に行う。ネットワークオーディオではPCM192kHz/24bitとDSD5.6MHz、ストリーミングも主要サービスに対応。もちろんWi-Fi、AirPlay、Bluetoothなどの機能も充実させている。03.05 AVアンプ_マランツAV8805-rear

 オーディオで重要となるのがデジタル信号をアナログ変換するDAC部分。DACチップには、一般的な8ch内蔵タイプではなく、純然たるオーディオで使われる32bit 2chタイプのAK4490を8基も使い、さらにDAC部回路基板はメイン基板から独化させて、相互の干渉による音質の劣化も抑える設計だ。全ch同一クオリティーの回路を構築し、コンデンサーなどのパーツ類もグレードアップして最適化されているという。これに連なるアナログ回路のボリューム回路と入力部基板は、従来の1チップIC(セレクター/ボリューム)での処理から、各回路を独立させることで、相互干渉を防ぎ、回路パターンもさらに最適化している。

 オーディオとしてメインとなるプリアンプ回路は、全13ch独立基板として、各チャンネルもパワーICを使わないフルディスクリートで構成。アンプ素子にはオリジナルのHDAM-SAを使い、信号に反応する立ち上がりの特性を大きく向上したという。

 電源部も新設計で低損失のOFC(無酸素銅)巻き線の高効率な大型トロイダルトランス、専門メーカーによるカスタムメイドの大容量コンデンサーを採用し、標準クラスのプリ/パワーアンプ一体型をもしのぐ大規模な電源としている。また、非磁性アルミのトランスケースやトランスベースで静・動の両面での低ノイズ化も図る。3Dサラウンドの進化により、メイン2chだけでなくサラウンドにも高品位な音質が要求されるようになってきたことがその背景にあるという。03.05 AVアンプ_マランツAV8805-cnstrction

 音場空間をさらに広げる静音化のために、各回路、各パーツ類も対策を徹底。音質対策したデカップリングコンデンサー、3端子コンデンサー、銅メッキシャーシやネジ、ビス類まで考慮した低インピーダンス化に取り組んでいる。また動的にも3ピースの筐体や二重の梁構造、二層シャーシなどのフィーチャーを取り入れている。

 7.1chアナログ入力、15.2chアナログ(RCA/XLRバランス出力、HDMIは8入力/3出力を装備する。サイズ・重量は、幅440×高さ185(Wi-Fiロッドアンテナなし)×奥行410mm・13.7kg。なお、ペアマッチとなるマルチチャンネル・パワーアンプは現在のところ開発は未定とのこと。