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国内外から高い評価の日本ワイン サントリーが山梨県中央市でぶどう栽培を開始

需要が高まる日本ワイン
需要が高まる日本ワイン

 現在、国内には280を超えるワイナリーがあり、ワインを含む果実酒製造場数は年々増加している。酒類全体の国内消費が減少傾向になる中、ワインなどの果実酒の出荷量は増加傾向にある。なかでも国産ぶどうを使った「日本ワイン」の国内出荷量は年々増加。高品質の日本ワインは海外からの高い評価もあり輸出量も増えている。一方で、ワイン用ぶどうを生産する農家の高齢化が進み、生産拡大のための担い手不足に直面している。

 国産ぶどうを100%使った「登美」「登美の丘」「塩尻」を製造・販売するサントリーワインインターナショナルは21日、中長期的にワイン用ぶどうの「品質の向上」と「量の確保」を進めていくと発表した。現在、同社は25ヘクタールのぶどう畑を持つ「登美の丘ワイナリー(山梨)」でぶどうの栽培から醸造・瓶詰まで行っている。日本ワインへの需要が高まる中、2018年3月から山梨県中央市でも「甲州」「マスカット・ベリーA」を栽培する。また、契約農家からの調達や農業生産法人の活用、自治体と連携した耕作放棄地の活用も進めていく。

 サントリーワインインターナショナルによると、国内ワイン購入者の7割は50歳以上の消費者が占めている。1980年代後半のボジョレーヌーボブームや1990年代後半の赤ワインブームの時代にワインを楽しんでいた世代だ。健康的で自然回帰を求めるワインファンからの「日本ワイン」に対する購買意欲は今後も高まっていくだろう。

2/27発売のカップワイン(飲食店での提供のみ)
2/27発売のカップワイン(飲食店での提供のみ)

 同社は今後、「日本ワイン」の中国での販売を強化するほか、20代や30代の若者向けに「サントリーカップワイン」や「スパークリングワインのボトル缶」を国内市場に投入し新しい需要を取り込む。