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地元の学⽣たちが福島の新しい観光PRをコンペ形式で提案! 「TOMODACHI ふくしま⾹LINK(カオリンク)プログラム」

 東日本大震災被災地の学生を、教育を通して復興⽀援するプロジェクト「TOMODACHI ふくしま⾹LINK(カオリンク)プログラム」。主催するエアアロマジャパン(東京)は、福島県の新しい観光PRについてコンペ形式で発表するイベント、「わたしの福島」PRコンペティションを8 ⽉24 ⽇、在⽇オーストラリア⼤使館(東京)で開催した。

 「TOMODACHI ふくしま⾹LINK(カオリンク)プログラム」ではこれまでに、30 人前後の福島出身の学生が中心となって社会人と共同でチームを組み、「福島の魅⼒を伝えていきたい」「原発事故による⾵評払拭や震災の⾵化防⽌につなげたい」と、福島の観光を活性化するために福島をイメージする「⾹り」を使ったブランディング方法を学んできた。

 

 2017年10月からスタートしたプログラムはこれまでに5回開催。その中で学生たちは、実際に観光地を訪れ、イベント設営、アロマの演出、地元の人との交流などを通じて、福島の新たな魅力も体感。福島の魅力をどのように表現するのか、アイデアを出し合い、観光地のPR企画を考えてきた。

 6回目となる今回は、今までの成果を発表する最終回。これまで学んできたブランディング方法で、どのように観光地に集客をするのか、学生たちが考えたPRプランを⼤使館という晴れの舞台で“台本なしでプレゼンする”というイベントだ。

 

 プレゼンのテーマに選ばれた福島県内の観光地は2カ所。2,000以上の“ミニかまくら”にともされるキャンドルが美しい、南会津郡下郷町のイベント「なかやま雪月火」(毎年2月開催)と、市民のために私有地を無料開放している花の名所の「花見山公園」(福島市)だ。

 

横山温香さん

 発表したメンバーは全6人。まずは「なかやま雪月火」の映画を作り、映画となかやま雪月火のイメージを「香り」でリンクさせるというPR企画を提案した、横山温香(よこやま・のどか)さん(双葉郡出身・大学2年)。

清野大地さん

 続いて「スマホを1日使わないイベント」などで、高校生をターゲットに「花見山公園」に集客するPR企画を発表した清野大地(せいの・だいち)さん(いわき市出身・高校3年)。

丹治千奈さん

 実際にクラウドファンディングで資金調達し、石鹸などの独自商品を開発・販売した実績をもとに「花見山公園」のムービー制作と香り演出、植樹体験など、大人顔負けのビジネスモデル含んだ含んだPR企画を発表した、丹治千奈(たんじ・ゆきな)さん(福島市出身・短期大学2年)。

大山穂乃華さん

 「花見山公園」や福島県の名所を香り付きポスターで紹介するなどアナログとデジタルを融合させたPR企画を発表した大山穂乃華(おおやま・ほのか)さん(福島市出身・大学1年)。

角地美桜さん

 最後に、「なかやま雪月火」の魅力を作家やアーティストに表現してもらい、香り、文学、芸術など多方面とリンクさせ、内生的に魅力を訴求するPR企画を発表した角地美桜(かくち・みお)さん(岩手県葛巻市出身・大学2年)が発表した。

プレゼン学生に総評を行うアドバイザー

 学生たちは緊張しながらも、来場者の心に訴える熱いプレゼンを行った。プレゼン終了後には地方自治体や、広告・メディアの第⼀線で活躍するアドバイザーたちから、プロ目線でのアドバイスとエールがそれぞれに送られたのであった。

■プレゼンを終えて

プレゼンを終えた参加者

 プレゼンの緊張から開放されてひと安心した様子の学生たちは、「なかやま雪月火をどうやって発信するかを考えるのは毎回楽しかったです。今回のプレゼンでは自分の中でうまくできたので良かったです」(角地さん)、「プレゼンの経験は数回ありましたが、今回は初めて台本を作らずに挑みましたので、とても緊張しました。こんなに充実した体験をさせてもらって楽しかったです」(清野さん)、「人前で話す機会はめったにないことで、在日オーストラリア大使館で発表できたことは、とても貴重な体験でした。自信が無くて緊張しましたが、言いたいことが伝えられて良かったです。」(大山さん)などと話した。「緊張したものの、今回のプレゼンは貴重な体験だった」というのが共通の感想だった。

 台本なしで挑んだ大使館でのプレゼンは、学生たちに大きな自信をもたらし、貴重な経験が彼・彼女らを一歩成長させたようだ。学生たちの今後の活躍に期待したい。

 

 

参加アドバイザー

南会津郡下郷町町長 星學氏
CUISINE KINGDOM 中沢美佐子氏
パートナーオブスターズ 星野善宣氏
DAHA Planning Work Inc. 吉川由美氏