ビジネス向けのSNS、リンクトイン(LinkedIn)が、今入りたい会社のランキングを11カ国で発表した。日本版は初で、トップはアマゾン・ドットコムだった。
リンクトインは、約6億1000万人が利用している世界最大のビジネス特化型ネットワーク。履歴や特殊技能などを登録、公開しておくと、関連のある企業からの提案や実際のコンタクトなどに使えるため、転職目的に利用する人も多い。
今回初めて公開された日本市場でのランキングでは、 2位がアルファベット(Google)、その他オラクル、セールスフォース・ドットコム、IBM、SAPなどがトップ10入りし、インターネット、IT領域の世界企業が日本でも存在感を示す結果となった。
日本勢では、唯一トップ10入りを果たした3位の楽天のほか、12位に武田薬品工業、18位に日産自動車などがランクイン。リンクトインを活用して採用手法を広げる動きが増えている。また11位のLINE、19位のヤフー、20位のサイバーエージェントなど、国内市場を主戦場とするIT企業も少なくなかった。これらの企業が人気の背景には、若い世代の「個」を重視する就職観や、雇用環境の変化によって求職者の求める価値観が多様化していることがあるという。