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手術の練習用に実物の臓器を忠実に再現 医療業界向けに植物由来ゲル素材で作った肝臓モデルを販売

手術の練習用に実物の臓器を忠実に再現 医療業界向けに植物由来ゲル素材で作った肝臓モデルを販売 画像1
丸紅情報システムズ 3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」で成形した肝臓のモデル

 

 伊那食品工業(長野県伊那市)、ストラタシス・ジャパン(東京都中央区)、スワニー(長野県伊那市)、丸紅情報システムズ(東京都新宿区)は、3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」と環境に優しい植物由来ゲル素材で製作する臓器モデルの事業化について契約を締結し、医療業界向けに販売を開始した。

 スワニーが臓器の3Dデータを元に、フルカラー、マルチマテリアル3Dプリンター「Stratasys J750」を使って樹脂型と臓器内の血管モデルを造形し、型内に伊那食品工業が開発した植物由来ゲル素材を流し込むことで臓器の複雑な立体形状を再現する。水分を含み、実際の臓器を忠実に再現した色調や質感を持つモデルを制作する。販売は医療業界への販路もある丸紅情報システムズが担う。

 医療分野での手術手技の練習は、動物の臓器や樹脂やフィルムでできた簡易模型が用いられているが、動物の臓器の調達に要する時間や管理、使用後の廃棄問題、動物愛護の観点など課題が多かった。簡易模型では十分な技術習得ができないという問題もある。

 こうした課題や問題を解決するため、医療シミュレーション用の第1弾として肝臓モデルを大学病院や医療機関などに向け販売する。標準価格は税別9万円。今後は他の臓器でも開発を進めるとしている。