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コロナ禍の盲導犬利用へ理解を 理解促進のオンラインセミナー開催

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日本盲導犬協会  「オンライン盲導犬ユーザー受け入れ・接客セミナー」(写真:西武鉄道でのセミナー)

 新型コロナウイルスの流行は、盲導犬を頼りとする視覚障害者の外出に影響を及ぼしている。感染予防を理由に、スーパーやコンビニなどの商業施設が盲導犬を連れた視覚障害者の入店が断られるケースがある。いずれも視覚障害者や盲導犬への理解が不足していることが原因とみられる。

この問題を解消しようと、日本盲導犬協会の神奈川訓練センター(横浜市)は、盲導犬を利用する視覚障害者への理解を促進するオンラインの「盲導犬ユーザー受け入れ・接客セミナー」を11、12月の両月、計6回開く。参加は無料。

 日本盲導犬協会によると、新型コロナウイルスの流行以来、感染予防を理由に受け入れ拒否に遭った盲導犬ユーザー(盲導犬を利用する視覚障害者)からの相談が協会に寄せられている。

 今年5~6月に盲導犬ユーザー約260人を対象に実施した聞き取り調査によると、「スーパーでの買い物の際に店員に援助を頼みにくくなった」「人との距離がわかりにくい」「買い物リストを渡して入り口で待つようにしているけど、やっぱり自分で品物を確認しながら買い物したい」などの意見が数多く寄せられた。

 一方、スーパーなど受け入れ側からは「視覚障害者の手引きや案内をどうしたらいいか」など接客方法の相談電話が入ったほか、鉄道関係者や店舗経営者は空間密集を避けるフィジカルディスタンス(物理的距離)の確保を不安視している状況がうかがわれたという。

 このため、受け入れ側の盲導犬利用に関する理解を促進してコロナ禍の不安を解消し、盲導犬利用の視覚障害者が外出時に不当な扱いを受けないよう、盲導犬受け入れの基本的な対応方法などを伝えるオンラインセミナーを企画した。

 セミナーは、身体障害者補助犬と盲導犬▽盲導犬の受け入れと身体障害者補助犬法▽新型コロナウイルス感染を含めた犬の衛生面▽盲導犬ユーザーが施設を利用する際の対応の実演(コロナ禍での対応含む)▽障害の社会モデル(障害者差別解消法の趣旨)の講義項目を用意し、盲導犬への理解を深めてもらう。質疑応答の時間も設ける。

 開催日時は11月4日午前10~11時▽11月9日午前8~9時▽11月17日午後7~8時▽11月26日午後2~3時▽11月29日午後2~3時▽12月12日午前10~11時。

 セミナーは主にスーパーやコンビニ、飲食店、公共交通機関などの関係者の視聴を想定。参加申し込みは、日本盲導犬協会ホームページで受け付ける。問い合わせは電話045(590)1595。

 日本盲導犬協会は、オンラインセミナーの定期的な開催を来年以降予定している。また各企業や店舗、事業所が行う「対面セミナー」の実施希望も受け付けている。