
オムロンヘルスケア(京都府向日市)はこのほど、高血圧患者の遠隔診療支援サービス「ハイパーテンションプラス」の提供を英国で始めた。
このサービスは、高血圧患者の血圧データを踏まえ、患者の属性や血圧レベルに応じた3カ月の投薬プランを医師に提案ができる。医師はオンライン上の管理画面で患者のデータを共有でき、投薬プランの適否や患者の状況変化に即した投薬プランの変更がオンラインで可能だ。患者が通院することなく、自宅で医師の「投薬治療」を受けることが可能になる、という。
英国では成人の約3割が高血圧症だといわれている。通院の待ち時間の長さなどから治療を中断してしまう高血圧患者もおり、遠隔診療支援サービスのニーズは高い、としている。
オムロンヘルスケアは「世の中のデジタル化が加速するにつれ、医師や患者の間でも新しいサービスに対するニーズが飛躍的に高まっている。医師不足や通院負荷の軽減といった社会的課題の解決にグローバルで取り組む」としている。