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磁気メモリ大容量化への道開く 準粒子の識別に成功、岐阜大助教ら

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岐阜大学 「磁気スキルミオンの特性識別」

 

 岐阜大(岐阜市)はこのほど、同大助教らの研究グループが、準粒子「磁気スキルミオン」の特性を電気的方法で識別することに成功した、と発表した。研究論文は英科学誌ネイチャーの姉妹誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)に掲載された。

 研究グループは電気通信大大学院の仲谷栄伸教授や英ヨーク大電子工学科の廣畑貴文 教授、岐阜大工学部の山田啓介助教で構成。磁気スキルミオンは英国の物理学者トニー・スキーム氏が理論的に予測した準粒子。渦状の磁化構造を持ち、数ナノメートル程度と微細。このため動作に必要な電力が小さく、省電力が求められる次世代磁気メモリへの応用が期待されている。

 研究グループは、磁性薄膜上に存在する磁気スキルミオンを、電流を流すと発生する磁性薄膜中の力を利用して識別する手法を採用。特性である磁気渦巻きの方向性から磁気スキルミオンを識別できることを実証した、という。

 今回の実証で磁気スキルミオンの識別情報の共有が可能となり、研究グループは「磁気スキルミオンを利用した磁気メモリの大容量化へ道筋を開いた」としている。