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尾道市、尾道市大、ビプロジーが共同で実証実験 人流データの取得・分析で地域活性化

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尾道市×尾道市立大×ビプロジー 「群集マネジメントに関する共同研究」

 

 広島県尾道市、尾道市立大、ビプロジー(東京都江東区)はこのほど、尾道市の地域活性化につなげるための人流データの取得・分析・利活用を行う群集マネジメントに関する共同研究契約を締結した。2024年3月までの予定で実証実験を始めた。

 尾道市大は、曜日や時間帯、ゴールデンウイーク、花火大会、秋の観光シーズンなどによる人流の変化を分析する。ビプロジーは、科学技術振興機構(JST)の未来社会創造事業「個人及(およ)びグループの属性に適応する群集制御」との共同研究として、人流データ自動取得システムを開発、運用し、個人情報を含まない人流データを提供する。データは、市内5カ所に2台のレーザー光測定センサーと3台の人工知能(AI)カメラを設置し、クラウドサービスに蓄積する。撮影したデータは、解析後に破棄し、データには個人情報を含んでいないという。

 尾道市は、得られたデータから分析した結果を、商工振興や観光振興などの施策立案に役立てるほか、民間事業者などにデータを利活用してもらうなど、地域活性化につなげるとしている。

 今後3社は、取得するデータの精度を上げるため、1メートル、1秒単位での立ち止まりデータを取得するミクロ化と、500メートル、1時間単位で携帯電話からの人流情報を取得するマクロ化の研究を予定している。