カルチャー

栄幸食品が仮想空間のメタバース型ショールーム立ち上げ 新社屋の展示フロアと連動

仮想空間の食品ショールーム 栄幸食品、新社屋の展示フロアと連動 画像1
栄幸食品 「Virtual Showroom」

 

 食品卸や貿易などを手がける栄幸食品(大阪市)は、新社屋の3階を菓子・食品展示フロアにするとともに、それと連動するバーチャルショールームを立ち上げた。

 バーチャルショールームは、仮想空間のメタバース型になっており、来訪者は自由に行き来することができる。空間は「スイーツ」「冷凍食品」「イベント」など五つの大分類エリアに分かれており、来訪者が希望のエリアに進むと、目の前にさらに五つの小分類パネルが現れる。

 受付や各ブースでは、同社の公式キャラクターで癒やし系の「EiKO(エイコ)」ちゃんが展示会場をエスコートしてくれる。

 商品は、商品名や販売価格、原材料、発注ロットなどの詳細説明と、360度回転するパッケージ画像で確認できる。当初のアイテム数は約1000で、今後、毎月少しずつ増やす予定だという。

 同社が取り扱う商品は数万点で、取引企業は大手から地方までのメーカー約680社。同社は「全国的には認知度が低いが、地元では人気のご当地メーカーがたくさんある。隠れた『おいしい食品』の需要を小売りや贈答品として拡大するほか、飲食業、サービス業、海外企業などの異業種にも幅広く知ってもらいたいという思いからこのサイトを立ち上げた」としている。

 当初は日本国内を中心に運営し、国内で需要が伸びれば、英語にも対応する予定という。