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【ヴェネツィアの初夏】(5)最終回 宿、交通、便利サイト

サンマルコ寺院
サンマルコ寺院

 サンマルコ寺院からドゥカーレ宮殿、アカデミア美術館やリアルト橋。ヴェネツィアにはもちろん、数日では見切れないほどのさまざまな教会や博物館、建築物がある。もっとも、観光ポイントが集中する本島の面積は約5.2平方キロ。運河を行く水上バスを使いつつ、町の小道をそぞろ歩けば、もうこんな所まで?というほど“島の端”は近い。

UNAホテル
UNAホテル

 どこに泊まるか?は、どんな旅でも最初の検討事項。ヴェネツィアの場合、歩くのがさほど苦にならない距離感の町だから、観光地に近い場所にこだわる必要はあまりない。むしろ、若干離れた住宅地の方が、のんびり静かに休むことができ、比較的高めといわれるヴェネツィアのホテルの中でも、案外お得に泊まれるところも多い。そんなおすすめの一つが、ウナホテル・ヴェネツィア(住所:Ruga Do Pozzi, Cannaregio 4173)。イタリアのチェーンホテルの一つだが、こじんまりした家庭的な宿だ。水上バスの船着き場(Ca d’Oro)からも5分あまりと近く、賑やかな通りから1本入った細い運河に面していて、驚くほど静かだ。朝食を食べるサロンは、午後2時すぎから夜10時頃まで宿泊客にサロンバーとして開放され、コーヒーや紅茶、ワインやおつまみなどが無料でサービスされる。歩き疲れたら、いったんホテルに戻り、のんびり喉の渇きをいやして再出発できるのがうれしい。

ホテル近くは静かな住宅地
ホテル近くは静かな住宅地

 最大の観光ポイントであるサンマルコ寺院まで、徒歩で約15~20分。行く道はヴェネチアングラスや革製品、ジェラッテリアやカフェなど、さまざまな店が両側に並ぶ小道だから、あっという間だ。ムラーノ島などに“遠足”に出る時の船着き場、Fondamente Nuove(フォンダメンテ・ヌォーヴェ)も近い。

ヴァポレット乗り場
ヴァポレット乗り場

 ここで、ヴェネツィアの“足”、水上交通について。お財布に余裕があれば水上タクシーも便利だが、一般的には、ヴァポレットと呼ばれる水上バスが一番使い勝手が良い。切符売り場で、1回券(75分有効で7.5€)、1日券(20€)、2日券(30€)など選んで買える。船着き場に券売窓口や自動販売機があるが、自販機が壊れているところもあるから、町中のTabacchi(雑誌や飲み物なども売っているタバコ屋)で買ってから行くのも安全策の一つ。乗船時、日時の刻印機にカード式の切符を当てて乗船する。改札はないが、検札が船内にいることもあり、切符を買い忘れたり、刻印しなかったりすると罰金の危険もあるから気をつけよう。路線がたくさんあるので、目的地を通る路線を探し、時刻表を見ながら行くと、効率よく動くことができる。(ヴァポレットの路線と時刻表はこちら)http://actv.avmspa.it/en/content/orari-servizio-di-navigazione-0

細い運河を行くゴンドラ
細い運河を行くゴンドラ

 ヴェネツィアの町中の小道は、細くて入り組んでおり、いくつも小さな運河を橋で渡るから、ひと昔前は、地図があってもなかなか難しい、という人が多かった。だが、今は誰もがほとんどスマホの地図を片手に歩いていて、あまり迷うこともない。もっとも、SNSに写真をアップしたり、地図を稼働させたりしていると、夕食を食べに行く頃に電池切れ、というケースも。だが、細い路地のあちこちに表示が出ているし、サンマルコ広場やリアルト橋など、大きな観光地への道筋は矢印で出ているから、心配無用だ。

町角のあちこちにある表示を見ながら歩けば迷わない
町角のあちこちにある表示を見ながら歩けば迷わない

 目的地がなくても、ゴンドラに乗るのは、ヴェネツィアらしい体験の一つ。運河の夜景を眺めながら、も悪くない。

夜のヴェネツィア
夜のヴェネツィア

 最後に、ヴェネツィアに出入りする空の玄関、マルコポーロ空港からの往復について。ヴェネツィア本島側は、ローマ広場が玄関口。空港到着時は、空港内にあるシャトルバスの券売窓口でローマ広場行きの切符を買うだけ。帰りは、飛行機の時間があるから、事前にネットの時刻表で時間を見て切符を買っておけば、乗る時にスマホを見せるだけなのは飛行機の搭乗と同じだから、簡単、安全だ。(時刻表と切符購入のサイト→)http://www.atvo.it/index.php?lingua=en&area=menustandard&idpadre=23&idmenu=35

ドゥカーレ宮殿内
ドゥカーレ宮殿内

 美術館や博物館、教会、公共交通、レストランまで、一気に見たり予約したりできるサイトもある。ヴェネツィア滞在が短く、行列を避けて効率よく回り、加えてお得な割引も、という欲張りな計画を立てるならぜひのぞいておこう。