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目が不自由でも絵は描けるよ! 障がい者の美術展を銀座の画廊で開催

ph 1 こりゃプロ顔負け! そんな作品がたくさん並ぶ、障がいを持ちながらアートする人たちの美術展「第2回ハート♥アート展 in銀座」(主催・市川南ライオンズクラブ)が、東京は銀座の画廊、ギャラリー杉野で6月11日まで開催されている。

 この美術展では、全部で32作品展示されているが、そのいずれもが、目や耳が不自由な人、知的障がいがある人が作者。展示作品は、5月に千葉県市川市で開催された「第2回ハート♥アート展」で出展された170余りの作品から、人気投票で選ばれた。ph 2

 「えっ、目が見えない人も絵が描けるの?」──そう思う人がいるかもしれない。しかし、驚くことなかれ、ちゃんと描けるのだ。専用の機械で“蝋”をたらして、それに沿って色を塗って仕上げていく。機械の名は「みつろう君」と言い、これを使うことによって目が不自由な人も絵を描くことができるようになる。

 さらに、仕上がった絵は“蝋”によって凹凸ができるため、触った感触で目が不自由な人も絵を楽しめるのだ。実際、展示されている「海」という作品は、見た目の“ブルー”も鮮やかなのだが、触ってみると、海の荒々しさが手触りから伝わってくる。ph 4

 障がい者の作品展は、学校や施設ごとに開催されるケースが多い中、所属を問わず開催する本展のような展覧会は少ないのが現状。さらに、観る人に印象を残す作品は、“銀座の画廊”で展示される──それを目標に一生懸命描かれた作品は、いずれも力作ぞろいだ。市川市は、あの山下清画伯を生んだ土地柄。それだけに、障がいがある人の美術熱も高く、山下画伯が学んだ八幡学園の後輩たちの作品も出展されている。

ph 3 “画廊の中心地”銀座で30年以上営んできた、ギャラリー杉野の杉野脩さんによると「専門家からみても素晴らしいと思うものが少なくない。抽象画の中にはプロ顔負けの作品もある」と話す。実際、昨年は30余りの出展作品の中から、3点が“お買い上げ”された。今年も、6月5日の初日から3日目の時点で、「みつろう君」を使って描かれた作品に、売約済みを示す“赤ピン”が付いた。

 売ることを目的に描かれたものではなく“非売品”だが、鑑賞して「これがどうしても欲しい!」と思ったら、作者との交渉によって買うことも可能。観に行って、家に飾りたい作品があったら、ぜひ交渉してみよう。

ph 6 「第2回ハート♥アート展 in銀座」は、6月11日まで並木通りにあるギャラリー杉野(東京都中央区銀座1-5-15、TEL:03-3561-1316)にて開催。開催時間は11時~18時(最終日は15時に終了)。入場は無料。

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