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アートとフード 表現として「食」をとらえると?

main 何をどう食べるか、が問われている現代の食。食べ物や食事という行為、食糧生産は、身近で重要な「表現」のひとつであり、未来を考えるための手段でもあるととらえた、アートとフードを考える『美術手帖』(美術出版社)初の「食」特集が、9月16日に発売になった。

 巻頭インタビューには、注目の3人が登場する。「食の変革者」として、世界各地に根ざした食のリサーチを行い、アートイベントとして料理を発表する船越雅代氏。かつてオラファー・エリアソンのスタジオの社員食堂で働いた経歴を持ち、調理、変容、食べる、取り込むという行為のありようを問い制作を続けるアーティスト・料理人の岩間朝子氏。そして、発酵現象の研究を行うかたわら商品デザイン、ワークショップの開催なども手がける「発酵デザイナー」小倉ヒラク氏だ。sub1

 レストランカルチャーを表現としてとらえた潮流史や、農業、狩猟、養蜂などさまざまな手段で食の問題に取り組む現場を紹介。また、種、野菜、さらには「不食」まで、食の未来を考えるキーワードについての有識者へのインタビューコーナーもある。また「一汁一菜」を提唱する土井善晴氏も、その思想を語っている。

 さらに、フードとアートの関係史、人間が食する行為そのものについての考察と、論考を2本立てで収録。「実際に食べてみたい!」「もっと知りたい!」と思ったらすぐにアクセスできる、全国のスポット&イベント紹介、本や映画のリストも収録されている。 いつもと違う視点から、食に迫る一冊だ(1600円+税)。