カルチャー

アートで知るダイバーシティ 「アートのみはらし」展が開催中

0002 “ダイバーシティ”とは直訳すると“多様性”を意味する言葉。そこには、個人の属性、生き方など、さまざまな意味での多様性が含まれている。こういうことについて深く考える機会は、普段あまり多くはないかもしれない。しかし、知っておきたい。はたまた、アートに興味がある。そんな人にうってつけの、ダイバーシティについての理解を深める一助になるアート展示会が、都庁展望室にて現在開催中だ。

 同展は、フランスで開催された「アール・ブリュット・ジャポネ」展に参加した6人の作品を楽しめる展示会。出展アーティストは、戸來貴規(へらい・たかのり)、松本寛庸(まつもと・ひろのぶ)、村田清司(むらた・せいじ)、八島孝一(やしま・こういち)、吉川秀昭(よしかわ・ひであき)、吉澤健(よしざわ・けん)だ。展示会では、作品が途方もない切実さを持っていることもあれば、思いがけずひょうきんな表情をみせることもある。ひとつの作品から、共感と驚きを同時に覚えることもあるだろう。展望室から見える絶景と併せて楽しめそうだ。

 同展を企画した東京都渋谷公園通りギャラリーは、東京都と東京都歴史文化財団の連携のもと、ダイバーシティの理解促進を目指して活動している。しかし、現在は改修工事に向けて閉館中。そのため今回はギャラリーの枠を飛び越えて、同展を都庁展望室で開催することとなったそうだ。

 また、今回の展示に合わせて、昨年同ギャラリーで開催した「あら まほし Art, anything to access a world」にて上映された大宮エリー氏による映像を、会場とwebで3月25日まで限定公開している。

 大宮氏は同映像について、「それぞれの存在ということを尊重するというメッセージで映像作品を作りました。ダイバーシティというのはマイノリティーの方を大切にするということでもあると伺いました。マイノリティーというのは障害のあるかた、寝たきりのかた、LGBTのかた、だけではなく、不登校のこどもたち、や、母子家庭のかたなど、色んな方々が入ります。 マイノリティーが弱者であってはいけない、という思い、多数、少数で見方が変わる世界はつまらないと思い、すべての価値観、すべての存在、いきかたに優しいまなざしと理解がふりそそがれますように、という祈りも込めて作りました。ひとりでも多くの、自分の存在に自信がないかた、悩んでいるかたの勇気や元気につながったらいいなと思っています」と制作に懸けた思いを語ってくれた。

 都庁からの展望のみならず、ダイバーシティに関する展示、映像も鑑賞できる同展。会場となる都庁展望室は、天候等によって休場する場合もあるので、最新情報はウェブサイトから確認を。0003

「アートのみはらし」

会期:2018年3月19日(月)- 3月25日(日)9:30~17:30(最終入場は17:00まで)
※3月20日(火)は休場
会場:都庁南展望室(新宿区西新宿2-8-1 東京都庁第一本庁舎45階)
入場:無料
主催:東京都、公益財団法人・東京都歴史文化財団 東京都現代美術館(東京都渋谷公園通りギャラリー)
特別協力:日本財団

監督:大宮エリー
音楽:坂本龍一
撮影:若木信吾