社会

「虚飾の履歴書」 小池百合子氏の来た道とは?

img_160860_1 昨今、“詐称”は「どこにでも転がっている話」になりつつある。例えばSNSのプロフィール欄にある肩書や職歴も、どこまで厚みのある履歴なのか、正式な履歴書にも書ける程度のものなのか判断は難しい。もっともプライベートなSNSなら害のない“お遊び演技“もありかもしれないが、政治家となると話は違う。来し方を評価して一票を投じる人も少なくないからだ。『月刊文藝春秋』で話題の「小池百合子『虚飾の履歴書』」(石井妙子著)の電子書籍オリジナルが配信スタートになった。

 「私は小池百合子さんとカイロで、同居しておりました者です。カイロ大学を卒業、しかも首席で、という肩書を掲げて小池さんは今日の栄光を勝ち得ましたが、彼女は実際にはカイロ大学を卒業していません」。

 今年1月、ノンフィクション作家の石井妙子氏宛てに一通の手紙が届いたという。差出人は、小池都知事がエジプトに留学していた時期に同居していた女性。小池氏は、これまで自らの経歴を「1971年秋にカイロ・アメリカン大学に入学。翌年10月、カイロ大学文学部社会学科に入学、76年10月、日本人女性として初、しかも首席で卒業」としてきた。

 そこで著者の石井氏はエジプトに飛び、小池都知事と同居していたという女性に取材した。月刊文藝春秋7月号に掲載された記事に加え、文春オンラインの検証記事も収録した電子書籍オリジナル。「時代は虚に傾き、見た目や、イメージといった表層だけにとらわれて人物の本質を見ない。私たちも彼女の誕生に加担した。そうした風潮の中で、虚像の小池百合子は作り上げられていったのである」(本文より)。何を、どこまでを“詐称”と呼ぶのか、一考を。