カルチャー

「印刷が人をつなげ、幸せが生まれる」と小山薫堂氏 「印刷と私」エッセイ・作文コンテスト

小山薫堂氏(左から5番目)と受賞者、関係者たち
小山薫堂氏(左から5番目)と受賞者、関係者たち

 「印刷」にまつわる心温まる思い出やエピソードをつづったエッセイや作文を表彰する、日本印刷産業連合会(東京)主催の第2回「『印刷と私』エッセイ・作文コンテスト」の表彰式が7日、東京都内で行われた。映画『おくりびと』の脚本やテレビ番組の企画などで知られる放送作家の小山薫堂氏を審査委員長に、小学生の部と一般の部の受賞作品を決定。小山薫堂最優秀賞、同優秀賞を受賞した8人が表彰式に出席した。

 小山氏は講評で、2カ月間の募集で707作品の応募があった今回のコンテストを振り返り、「今年の作品の中には、『幸せ』という言葉が随所に見られた。印刷物は人と人をつなげ、人と人がつながったときに幸せが生まれる。今後も、印刷を機に日本にさらに幸せを広げられたら」などと語った。

講評を述べる小山薫堂氏
講評を述べる小山薫堂氏

 編集者の視点から印刷業界の裏側をつづった「魔法をみる瞬間」で小山薫堂最優秀賞を受賞した東京都の萩原由美さんは、「自分が思っているより一段良いものに仕上げてくれるのが、印刷業界の方々。26年間編集者をしてきたが、印刷に立ち会うときが一番楽しい」と、仕事をする上での喜びを語った。

 母親の朝ごはんと、毎朝ポストに取りにいって家族に渡す新聞のにおい。それがやる気のもとだという素直な気持ちを「ぼくにとっての朝のにおい」につづり、小学生の部の最優秀賞に輝いた福島県の小学2年生、長谷川慶佑君は、「びっくりして、まさかと思った。学校でも『すごい』と言われ、塾でもみんなに拍手されて、有名人になった気分」とにっこり。

小山薫堂氏から表彰を受ける長谷川慶佑君
小山薫堂氏から表彰を受ける長谷川慶佑君

 印刷会社に勤め、九州に単身赴任中の父のもとへの一人旅の思い出、父への思いを、旅の途中で得たさまざまな印刷物にからめてつづった「父との時間」で小山薫堂優秀賞を受賞した東京都の小学6年生、入江櫂伊君は「父のことを書いて認められ、父とこの会場に来られたことがうれしかった。親子で歴史が好きなので、城めぐりなどに行って九州のことをもっと深く知りたい」などと話した。

 同コンテストは、社会の中での印刷が果たす役割を再認識し、印刷資材、製造工程などで環境に配慮した企業や工場の取り組みを評価する「グリーンプリンティング(GP)認定制度」を、広く知ってもらおうと、昨年始まった。今回のエッセイ・作文コンテストの前には、「2018グリーンプリンティング認定制度表彰式」も行われ、企業や団体、地方自治体などが表彰を受けた。