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参加者のみならずオリンピアンも交流深める オリンピックデーラン、今年最後の北九州大会

スタート前に全員で記念写真
スタート前に全員で記念写真

 オリンピック出場経験者が、参加者と一緒に体を動かしトークショーなどの交流を通じてオリンピックの楽しさと意義を伝えるオリンピックデーラン北九州大会が12月1日、福岡県北九州市の北九州学術研究都市運動場で開かれた。全国各地を会場に今年8回目で最後の開催。2・5キロのジョギングで一緒に走った後は、50メートル競走でオリンピアンに挑戦したり、貴重な経験談が聞けるトークショーに耳を傾けたりして、オリンピックとスポーツの魅力に触れた。

エネゴリくんの体操はいつも人気。壇上は小塚さん
エネゴリくんの体操はいつも人気。壇上は小塚さん

 北九州大会に参加したオリンピアンは、2008年北京大会の水泳男子400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得した宮下純一さん、10年バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート代表の小塚崇彦さんら8人。タグラグビーや野球のティーボール打撃、パラリンピック実施競技の車いすバスケットボールなどの競技体験やジョギング、50メートル競走では笑い声と歓声が絶えなかった。オリンピアンのサイン入りグッズが当たるクイズでは「日本は3回オリンピックを開いたことがある(正解)」「20年東京オリンピックの開会式は7月25日である(正解は24日)」といった問題に、子どもより大人の方が夢中になって楽しんだ。

参加したオリンピアン8人
参加したオリンピアン8人

 トークショーでは、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ両大会に出場した自転車の中川誠一郎選手が「競輪用の自転車にはブレーキが付いていない。スピードを落とす時は後ろに踏む」と説明すると「へーっ」という驚きの声が。速く泳ぐ秘訣はという子どもの問いに、宮下さんは「なるべく多くの時間を水の中で過ごして」と答えた。04年アテネ大会シンクロナイズドスイミング(現在のアーティスティックスイミング)チームで銀メダルの藤丸真世さんも「現役のころは1日10時間くらいプールに入っていた」そうで、水と友達になるくらい泳ぐことが大事という。

子どもたちに囲まれた宮下さん
子どもたちに囲まれた宮下さん

 今年、日本オリンピック委員会からオリンピック・ムーブメントアンバサダーに任命された宮下さんと小塚さんは全国の複数の会場で参加者と交流した。宮下さんは「オリンピックデーランはオリンピックを身近に感じてもらうイベント。僕らの活動を通して20年東京大会を、日本のイベントとして全国の人が感じてもらえたら」とその目的を話し、同時に「親子で走っている姿を見るとほほえましい。自分もいつかは娘と走りたいと思います」と希望を明かした。

目隠しでサッカーボールをドリブルする子どもに声を掛ける荻原次晴さん(左)
目隠しでサッカーボールをドリブルする子どもに声を掛ける荻原次晴さん(左)

 小塚さんも「他の競技のオリンピアンとの交流は少ないので、僕たち自身もいろいろな話ができて楽しかった」という。宮下さんによれば、前夜はオリンピアン同士で飲み会を開き、親交を深め一体感を持って翌日のイベントに臨んだそうだ。オリンピックデーランは参加者のみならず、オリンピアンもまたオリンピックとスポーツの魅力を再確認する機会のようだ。