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なんと6800字もの欠落原稿を発見! 栗本薫『天の陽炎』完全版配信開始

d13640-240-734969-0 読んでいて気付いた人はどれくらいいただろうか? 作家の故・栗本薫氏が2007年に発表した『天の陽炎』から抜け落ちていた6,800字分の原稿がこのたび発見され、現在配信中の『栗本薫・中島梓 傑作電子全集』の第19巻【江戸~大正浪漫】に、『天の陽炎』完全版(小学館・東京)として収録され、3月8日、配信がスタートした。

 天の陽炎は、人気シリーズ「大正浪漫伝説」の第3作。美貌を見初められて子爵夫人となった真珠子が、“大陸浪人”を名乗る無頼の男・天童壮介と出会い惹かれていく、その波瀾を描いた長編小説で、著者自ら「今回はもうとことんやってやった感があるので、すごく満足」と愛した作品。

 だが、電子全集の監修者が第3章と第4章のつながりに違和感を覚え、遺族の協力を得て故人のパソコンに残された遺稿を見直した結果、6800字分の原稿が欠落していたことが判明。発表12年後にして初めて完成版の公開に至った。さすが監修者!だ。