カルチャー

“いのちのうた”を聴け 赤坂グラフティで3・23コンサート

【「いのちのうた~はなちゃんのみそ汁コンサート」のチラシ】
【「いのちのうた~はなちゃんのみそ汁コンサート」のチラシ】

 8回目の3・11すぎる。ことしも忌野清志郎、いやタイマーズ、ゼリーの“あの歌”を聴く。3・11の18年前に発表された歌「メルトダウン」だ。

 静かに始まる曲に次の歌詞が乗る。

♪取り返しのつかないことが起こってしまった~

♪科学の力を信じていたのにメルトダウン、メルトダウン、ダウン、ダウン、ダウン…。

 3・11後に巷で吐かれた怨嗟(えんさ)の声は、そのはるか以前に清志郎の詩に起こされていた。“3・11予言の歌”といわれるのも宜(むべ)なるかな。

 ゼリー(清志郎)は「もうだめだ~」とも歌うが、この歌は「ヘイ・ジュード」終幕のあの合唱や赤ちゃんの可愛い声で終わる(CD版)。けして絶望の歌ではない。

2009年旅立った清志郎のロック魂を受け継ぐアーティストは数多いが、赤坂グラフティで3月23日開かれる「いのちのうた~はなちゃんのみそ汁コンサート~」に出演する三宅伸治さんは“清志郎スピリッツ”を濃密に受け継ぐ一人だろう。

 清志郎の運転手兼付き人を務めた、タイマーズのメンバー。“ボス清志郎”をよく知る一人。メルトダウンではブルース調の泣きのギターを聴かせる。亡き父を歌う「鎮魂歌」は心底で泣かせる名曲。繰り返される「いいことがあるといいね」のサビが心地よい「何にもなかった日」――など味わい深い歌を歌う“歌唄い”だ。

 コンサートのタイトルにある「はなちゃんのみそ汁」は、余命短し母親が、幼きわが子はなちゃんへ注いだ愛情の象徴。健やかな人生を願い、はなちゃんにみそ汁作りを授けて別れを告げた母子の実話にちなむ。広末涼子が母親を演じ映画にもなった。コンサートにはすでに立派な大人に成長した安武はなさんとパパの安武信吾さんも登場する。ほかの出演者予定者はNUU、井上あずみ、東風平高根、カツミル、天音涼などの皆さん。

 コンサートは開場17時、開演17時30分。赤坂グラフティは東京都港区赤坂3―21―10(東京メトロ赤坂見附駅徒歩1分)。入場料5,000円(別途1ドリンク600円)。小学生以下はドリンク代のみ。 チケットの申込みは、muraoka.hugo@gmail.comへ。問い合わせはオフィスあっとほーむ、電話03(5342)4531。