カルチャー

オリンピックの夢抱く少女ら躍動 福岡県久留米市で五輪デーラン開催

12月14日開かれたオリンピック・デーラン=福岡県久留米市の久留米総合スポーツセンター。
12月14日開かれたオリンピック・デーラン=福岡県久留米市の久留米総合スポーツセンター。

 オリンピアンとスポーツを楽しむイベント「オリンピック・デーラン」(主催:日本オリンピック委員会など)が12月14日、福岡県久留米市の久留米総合スポーツセンターで開かれ、大勢の親子連れらが思い思いに体を動かし心地よい汗を流した。

 1987年から毎年全国で開かれているオリンピック・デーラン。今年は群馬県太田市を皮切りに久留米市までの計9会場での開催が予定されていたが、長野市での開催は台風で中止となり、12月21日の東京開催の日程が追加された。

 各開催地ではそれぞれのお国言葉が飛び交い、開催自治体の首長や開催地出身のオリンピアン、関係者の発言などを通じて、外部から訪れる人にとっては、その土地土地の歴史、文化、風土に触れる機会にもなる。

 北海道士別市会場では、北の荒野を切り開いた屯田兵の歴史が語られ、福島県喜多方市会場では東日本大震災後の福島復興に向けた決意が表明された。

久留米市内にある「高山彦九郎終焉の地」の案内板。
久留米市内にある「高山彦九郎終焉の地」の案内板。

 オリンピック・デーランの当初予定の「最初」と「最後」の開催地である太田市と久留米市には“寛政の三奇人”高山彦九郎(1747―93)の“足跡”が共に残っていた。出身の太田市には、諸学問に通じていた彦九郎の新しい面にも光を当てた記念館があり、終焉の地である久留米市には記念の石碑が建てられていた。新しい政治体制を訴えて諸国遊歴した彦九郎がつなげる、遠く隔たる両市の意外な「つながり」を知った。

 12月14日にイベントが開かれた久留米会場では、スポーツクラブの子どもたちがたくさん参加し、元気いっぱいの大きな声でオリンピアンにあいさつしていた。スポーツの盛んな地域なのだろう。久留米市は、来年の東京五輪・パラリンピックで、ケニア選手団とカザフスタン選手団の事前キャンプ地に決まっている。

ジョギングで最初にゴールテープを切った西岡真愛(みら)さん。
ジョギングで最初にゴールテープを切った西岡真愛(みら)さん。

 およそ2キロのジョギングで1番にゴールしたのは久留米市近隣の福岡県筑前町から来た小学3年、西岡真愛(みら)さん(9歳)。ジョギングは子どもから大人まで男女問わず参加したが、西岡さんは小さな体を躍動させて堂々と先頭でゴールし、テープを切った。

 西岡さんは「夢はオリンピック。オリンピアンと一緒に走る今日を楽しみにしていました」とはじける笑顔で話した。

聖火トーチの実物を持ち五輪気分を味わう参加者。
聖火トーチの実物を持ち五輪気分を味わう参加者。

 ジョギング以外にも久留米会場では、ラグビー、野球などの五輪実施競技の体験会や聖火トーチの実物展示など、五輪気分を味わえる催しも数多く行われた。