難病治療中のこどもたちに好きな色で塗り絵をしてもらい、それをプロのイラストレーターが靴に描いてプレゼントする「ゆめいろシューズプロジェクト」のワークショップが、9月17日に開かれた。元気になって世界に一つだけの靴を履いて出かけてほしい、という願いが込められている。
横浜市立浦舟特別支援学校と横浜市大病院院内学級、プロジェクトを主催する診断薬・機器メーカーのロシュ・ダイアグノスティックス(東京都港区)の計3カ所を、オンラインで結んで行われた。参加した小学1年~中学3年までの6人は、花や恐竜、星などのイラストが描かれた8種類の台紙の中から好きなものを選び、クレヨンやマーカーで思い思いに彩色。途中で血圧測定をしたり検査のために中座したりしながらも、約1時間でほぼ塗り終えた。この日参加できなかったこどもたちにも塗ってもらい、台紙を基に靴に仕上げて1~2カ月後に本人に届ける。
プロジェクトは、命に関わる重い病気のこどもと家族を支える「NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクト」(田川尚登代表理事)の支援も目的としており、ワークショップの様子や完成した靴はウェブサイトやSNSでも紹介、ウェブ訪問数やリツイート数に応じて、ロシュが同ホスピスプロジェクトに寄付する。一般にも寄付を呼び掛けている(ロシュは寄付受け付けをしていない)。
横浜こどもホスピスプロジェクトは、こどもたちや家族が楽しい思い出を作ったり夢をはぐぐんだりできる施設を、2021年夏に横浜市金沢区に開所させる予定。塗り絵の様子をオンラインで見た田川さんは「こどもたちは塗り絵に集中し、病気による痛みやだるさを忘れているように見えた。楽しめたのではないか」と話している。
ウェブサイト、公式SNSアカウントは以下の通り。
ゆめいろシューズプロジェクト
https://www.roche-diagnostics.jp/ja/general/yumeiroshoes_project.html
インスタグラム
https://www.instagram.com/roche_yumeiroshoes/
フェイスブック
https://www.facebook.com/RocheYumeiroShoes/
ツイッター
https://twitter.com/Roche_Yumeiro
横浜こどもホスピスプロジェクト
http://childrenshospice.yokohama/