カルチャー

豊富なビタミンCなどで免疫力アップも キウイフルーツの持つ可能性についてゼスプリがシンポジウム

キウイと小松菜のスムージー
キウイと小松菜のスムージー

■コロナ禍の今、免疫力を高める食事を

 今年もあっという間に、残すところ2カ月ちょっと。風邪やインフルエンザの流行期も近づいている。加えて今年は、新型コロナウイルスも登場…。日本国内でもまだまだ、新型コロナへの警戒態勢が続く中、いわゆる「3密」を避けるなどの対策だけでなく、ウイルスに負けない体づくりも日ごろから心掛けたいものだ。

 そんな中、ニュージーランドから各国にキウイフルーツを輸出・販売するゼスプリ(東京)が、キウイフルーツの健康効果をテーマにしたシンポジウムを東京都内で行った。「NZ最新研究から考えるニューノーマル時代の日本の食と健康」と題し、Withコロナと言われる時代に、健康を意識した日常の食事の大切さについて、キウイフルーツが持つ免疫力を高める効果を中心に報告された。

■キウイフルーツが持つ免疫力アップなどの可能性

 シンポジウム前半では、ニュージーランドから3人の専門家がオンラインで登壇した。キウイフルーツがもたらす心身両面への健康効果について、まず、同社Health and Nutrition イノベーションリーダーのポール・ブラッチフォード博士が「からだの防御機能をサポートする力」について解説。続いて、リデット研究所博士研究員のカーリーン・スタルク博士は「消化器系の健康に関する効果」、オタゴ大学心理学部のタムリン・コナー准教授は「メンタルヘルスケアに役立つ可能性」について、研究結果を紹介した。

ゼスプリ Health and Nutrition イノベーションリーダのポール・ブラッチフォード博士
ゼスプリ Health and Nutrition イノベーションリーダのポール・ブラッチフォード博士

 免疫力アップに関連性がある栄養素として、ビタミンCのほか、ビタミンE、葉酸があり、特に注目すべきは、キウイフルーツのビタミンC含有量の多さ。他の果物と比較しても突出して多く含まれているという。同社が自社資料・日本食品標準成分表2015などからまとめた資料によると、100g当たりのビタミンC含有量は、ゼスプリ・キウイは85.1㎎、ゼスプリ・サンゴールドキウイは161.33㎎。かき(70mg)、いちご(62mg)、レモン(果汁、50mg)などよりも多く含んでいる。4週間にわたって1日2個のサンゴールドキウイを摂取し続けると、キウイフルーツを食べると、血中のビタミンCとビタミンEが大幅に増え、自然免疫を増加させることが、多くの研究で示されているという。

 また、免疫系細胞の7割が腸管細胞の周りに集中しており、消化器系の健康と免疫力は密接な関係にある。同社などの研究により、キウイフルーツが豊富に含む食物繊維のほか、アクチニジン、プロテアーゼ、シュウ酸カルシウム結晶、ポリフェノールなどの要素の総合的な働きかけによる作用が判明。「腸管ぜん動運動と正常な便通作用」「腸粘膜の正常化」「腸内細菌のバランスの改善」「(腸のぜん動運動を活発にする)短鎖脂肪酸の産生」「上皮細胞層の正常化」など、消化器系の健康をサポートしていることが示されたという。

 さらに、同社が果物や野菜を日ごろから摂取する学生(その時点でどのような精神状態であるかの前提条件はなし)に、スマートフォンを通して気分と幸福感の追跡調査を行ったところ、キウイフルーツを摂取し続けた学生には、2週間程度で幸福感の向上が見られることが示される結果が出たという。同社では、うつ状態の改善にキウイフルーツが寄与するかについては、今後さらなる研究が必要とした上で、活力の向上にメリットを与える可能性を期待している。

■薬に頼らない心身の健康づくり

 シンポジウム後半では、日本薬科大学薬学部教授で、ひめのともみクリニック(東京)院長の姫野友美氏が会場で登壇。心の問題に、薬だけに頼らず栄養面を重視したアプローチをし、「特に脳への栄養面が体全体と心の状態のカギになる」と語った。元気な心と体を作る栄養のトップランナーとして「タンパク質」を提示。タンパク質が体内で有効利用されるためには「消化」されることが欠かせなそうで、キウイフルーツに含まれるタンパク質分解酵素・アクチニジンの役割の大きさ、脳内ホルモンの合成に、キウイフルーツが多く含むビタミンCや葉酸が欠かせないことなどを解説した。

■おいしく、楽しく健康にアプローチ

 1日2個のキウイフルーツに期待できる健康効果を知った上で、飽きずに楽しみながら取り続けるためには、アイデアとバリエーションが必要になりそうだ。

キウイと小松菜のスムージー
キウイと小松菜のスムージー

 最後に同クリニックの管理栄養士・大柳珠美氏が、日常に取り入れたいキウイレシピの例として、3メニューを紹介した。皮ごとのグリーンキウイ1個と無糖ヨーグルト100g、小松菜1束をミキサーにかけるだけの「キウイと小松菜のスムージー」は、皮には食物繊維、葉酸ビタミンE、ポリフェノールが含まれており、1杯でぎゅっと栄養が確保できる。

豚ロース肉のグリル キウイソース
豚ロース肉のグリル キウイソース

 「豚ロース肉のソテー キウイソース」は、キウイの実をつぶして白だしと混ぜたソースを、豚肉のソテーにかける。皮についたキウイをフォークなどで取って豚肉に塗り、2時間程度冷蔵庫で置くひと手間で、豚肉の消化を助ける効果も期待できるという。豚肉は、他の肉や白身魚などにもアレンジできる。

 また、加熱で壊れてしまうビタミンCにとって、サラダは取り入れやすいメニュー。貧血気味の人におすすめのビタミンB12を豊富に含むほたてとキウイ、刻んだ生クルミをオリーブオイルで和え、柚子こしょうで風味付けした「キウイとほたてのサラダ 柚子こしょう風味」も紹介された。

キウイとホタテのサラダ 柚子胡椒風味
キウイとホタテのサラダ 柚子胡椒風味

 国は、健康増進の観点から1日200g以上の果物を食べることを呼び掛けている。さわやかな甘酸っぱさが特徴で、一年中出回り、割とお手頃感もあるキウイフルーツ。これからの季節の健康を意識した食事に気軽に取り入れられ、メニューにアクセントをつけてくれそうだ。