カルチャー

大失恋や職場の人間関係の悩み、赤っ恥体験… 百人一首の歌人たちの“しょんぼり”エピソードを一冊に

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 平安時代の歌人と聞くと、雅で華やかなイメージだが、実際には大失恋したり、島流しされたり、短歌をけなされたりなど、100人全員が“しょんぼり”な経験をしているという。メディアなど幅広い場で短歌と百人一首の魅力を伝えている3児の母・天野慶さんが、百人一首に選ばれた100人の歌人たちの“残念だけど愛おしい”しょんぼりエピソードを集めた『しょんぼり百人一首 ~それでも愛おしい歌人たち~』(幻冬舎・東京)を発刊した。

 「花の色は~」の小野小町はキラキラ美女でも、最期はドクロに!? 「瀬をはやみ~」の崇徳院は兄弟げんかに負けて島流しに…。「めぐり逢ひて~」の紫式部はベストセラー作家なのに職場になじめない! 「ちぎりきな~」の清原元輔はみんなの前で馬から落ちて恥をかく…。1話1~2ページ完結で読みやすく、短歌百首と現代語訳も掲載。小学生から、短歌の意味を理解しながら楽しめる。百人一首が100倍あじわい深くなりそうだ。

 遠い昔の歌人たちも、現代の人たちと同じようにいろいろなことに思い悩みながら、それを「歌」にして乗り越え、強く生き抜いたのだろうか。共感できる歌とエピソードが見つかるかもしれない。1,200円、税別。全国書店やネット書店で購入できる。