カルチャー

是枝裕和×ケン・ローチ 不平等の世界で何をすべきか

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 コロナ禍で拍車がかかる分断と格差。従来から世界中で議論されてきた問題が、疫病という別の要素で一層明らかになった今年。貧困や差別に苦しむ家族や人々を撮り続けてきた日英映画界の二人の巨匠、是枝裕和とケン・ローチが語り合う新書、「家族と社会が壊れるとき」(NHK出版、税込み880円)が、12月10日に発売される。

 社会の見過ごされがちな側面を一貫して撮り続けてきた二人の目に、不寛容・不平等の増す世界はどのように見えているのか。二人が語り合ったNHK番組「クローズアップ現代+ 是枝裕和×ケン・ローチ “家族”と“社会”を語る」と「BS1スペシャル 是枝裕和×ケン・ローチ 映画と社会を語る」の内容をもとに、今年6月以降の追加取材で加筆修正した。

 搾取する側、される側という、単純な二項対立に終わらない複雑な現実の姿を、深い洞察と想像力によって浮かび上がらせた対話。この年末、改めてじっくり読みたい一冊だ。