カルチャー

繊細で素朴な世界観 インドの民族アート90点を一堂に展示

上弦の月を喰べる獅子(1990年 26×32cm) ガンガー・デーヴィー

 雪深い新潟の森にある「ミティラー美術館」は、インドで3,000年にわたって伝承されてきた壁画から新しい作品まで多くを所蔵しているが、これを東京で見ることができる機会がやってきた。「ミティラー美術館コレクション展 インド コスモロジーアート 自然と共生の世界」が、「たばこと塩の博物館(東京)」で始まった。5月16日まで開催されている。

 同美術館は、インドのミティラー地方の壁画、ミティラー画をはじめ、インド先住民族が描くワルリー画やゴンド画、5,000年以上の歴史を持つテラコッタ(素焼きの陶器)などを所蔵しているほか、インド人の描き手を招へいし、新たなアートの創造の場を提供している。2006年以来約15年ぶりとなる本展では、伝統的な手法を守りつつ、現地の生活環境では生まれることのなかった創造性豊かな作品など、約90点が紹介されている。

 繊細でありながら、どことなく素朴で土の香りがしてくるような独特の世界観に酔えそうだ。大人・中学生の入館料は100円、満65歳以上と小・中・高校生は50円。