SDGs

“WE ARE REGENERATION(再生)” 横浜で第5回「サステナブル・ブランド国際会議」開催(1)

美術家の長坂真護氏。
美術家の長坂真護氏。

 国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)を筆頭に、より持続可能な社会のために行われているさまざまな取り組み。政府も、温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにすることを宣言した。しかし、これらの取り組みを維持するだけでは温暖化・森林破壊・海面上昇などの環境問題は解決しないだろう。“WE ARE REGENERATION”をテーマに、第5回「サステナブル・ブランド国際会議2021横浜」がオンライン併用で2月24・25日に開催された(参加者は延べ約3,800人)。

 今年のコンセプトは、持続可能性の先にある“再生(regeneration)”可能な社会の実現。エプソン、フィリップモリス、花王、日産などの企業・団体によって国内の先進的な事例が紹介された。オープニングを飾ったのは、アートという視点から社会問題に取り組んでいる美術家の長坂真護氏。長坂氏は、ゴミを活用した作品作りを通して、貧困や大気汚染などの解決を目指す活動について言及した。

 世界中がコロナ禍による経済打撃を受けているにもかかわらず、環境やサステナブル関連での投資取引は増え続けている。積水化学工業の上脇太取締役は、ネットゼロを実現するエネルギーハウス、環境負荷が低い合成木材の活用、微生物の働きを利用してエタノールを生成する「バイオリファイナリー」などの取り組みについて話した。

積水化学工業の上脇太取締役。
積水化学工業の上脇太取締役。

 近年、SDGsの認知度は上がってきているが、その意識が実際の購買につながっている人は約3割といわれている。各企業が地球の持続可能性・再生に取り組む一方で、その活動や事業を国民が支持・後押しすることも大切だ。近くのスーパー、コンビニ、レストランなどがどのような取り組みを行っているかを理解し、よりエシカルな消費を行うことが国民にも求められている。セブン&アイホールディングスの釣流まゆみ執行役員も「同社ではプラスチックやペットボトルのリサイクルに取り組んでいるが、これらの実現は消費者の協力があってこそ」と強調した。

セブン&アイホールディングスの釣流まゆみ執行役員。
セブン&アイホールディングスの釣流まゆみ執行役員。

 サステナブル・ブランド国際会議では、次世代育成を念頭においたプログラムも特徴の一つとなっている。「君が大使になったら、何を伝えるか?」と題した高校生セッションや大学生を対象としたregenerationに関するオリエンテーションが行われたほか、実際に海洋プラスチック問題の解決に向けて行動を起こしている高校生たちによる発表もあった。

 Part2ではそのほかの事例について触れる。