カルチャー

リモートワークのあるあるを満載 SNSで共感を呼んだ「在宅勤務子ちゃん」が書籍に

『在宅勤務子ちゃん』表紙
『在宅勤務子ちゃん』表紙

 昨年4月に政府から発令された緊急事態宣言で、一気に広まったリモートワーク。在宅で仕事をする中で「私、ひとり言が増えた!?」「仕事がはかどり過ぎてやめ時が分からない~」などの経験は、「在宅ワークあるある」のごく一部。漫画家の一秒さんが昨年4月から50日間にわたってSNSで発表した4コマ漫画、在宅勤務をすることになった主人公タク子の日常を描いた作品は、SNSで「自分のことかと思った」など共感の声が相次ぎ話題となり、メディアでも紹介された。これを書籍化したのが『在宅勤務子ちゃん わたしたちのリモートワーク日記』(一秒 著/税込み1,353円)。PHP研究所(京都市)が3月18日に発売する。

 著者の一秒さんは、昨年4月の最初の緊急事態宣言下、空き時間に漫画を描いては毎日「note」に投稿。「在宅勤務」は導入する企業の増加で注目されており、自身の在宅フリーランス生活もネタになると思ったからだそうだ。主人公のタク子は、通勤もメイクもしないワンルーム在宅勤務を当初はエンジョイするが、日を追うごとに「私ひとり言多い?」と雑談できないストレスを感じたり、飲みに行けない金曜日に「ワクワクしない」とため息をついたり、「私の仕事って不要不急だったんだな」と自嘲したりする。

「ひとりごと」

 連載の反響の大きさは、一秒さんの予想をはるかに上回り、Twitterのフォロワーが一気に3千人近く増加。「分かるよよタク子」「なんだかホッとした」という同調だけでなく、「会話はチャットで充分」「飲み会が減ってうれしい」などのタク子と相反する意見まで、さまざまな感想が寄せられたという。誰もが少なからず、環境や心の準備が整う前に始まった「在宅勤務」への戸惑いや葛藤があったことがうかがえる。

 書籍化に当たり、50ページを超える描き下ろし新作を収録。フリーランスの友人や幼い子どもを持つ上司に加え、雑談要らない派の同僚SE、出勤一択の総務担当が新キャラクターとして登場する。環境も立場も異なる5人の在宅勤務エピソードは、「ほぼ実話」。著者自身の体験や、SNSで募った「在宅あるある」がヒントになっている。

 1年前は想像もつかなかったwithコロナ社会を、「在宅勤務」というテーマで切り取った一秒さん。いつか「あんなことがあったね」と語り合いたいという希望を込めて、ゆるく明るく描くことを心がけたという。リモートワークに慣れた人も疲れた人も、肩の力を抜いて楽しめるコミックエッセイだ。