カルチャー

永井荷風の“残念”な葬儀? 追読人間臨終図巻 文豪編

main

 武将から犯罪者まで、古今東西の著名人923人の死に際を切り取った「人間臨終図巻」(山田風太郎著、徳間文庫・東京)の中から、日本の文豪を厳選して漫画化した「追読人間臨終図巻Ⅱ 文豪編」(サメマチオ著)が発売された。江戸後期から昭和初期までの文学史をさらっとおさらいしながら、死に様から浮かびあがった文豪たちの人間像に魅了される一冊だ。

 文豪たちが残した今際の言葉をのぞいてみると、例えば国木田独歩(享年37)は「僕は今死にたくない」、志賀直哉(享年88)は「焼場のきたない骨壷(こつつぼ)に入れられる事は厭わしく」。永井荷風(享年80)は、「余死する時葬式無用なり」だったそうだ。文学史に名を残す作家たちの死に様に、考えさせられることはいろいろありそうだ。