カルチャー

北海道と北海道を応援したい人をつなぐ 天売島・知床産クラフトビール

Eskasun Beer(エシカルンビール)

 大好きな北海道。自分たちを育ててくれた地域を少しでも応援したい、一人でも多くの人に北海道各地を思い出してもらい、そしてまたいつか行きたいと思ってもらいたい――その一心で、北海道羽幌町の天売島(てうりとう)出身者と北海道を愛する2人がファントムブルワリー「Eskarun Beer」(ウィゾンド合同会社・札幌市)を立ち上げた。「Eskarun(エシカルン)」とはアイヌ語で「〜を忘れない」「〜を恋しく思う」という意味。「EskarunBeer」というクラフトビール(発泡酒)で地域と人をつなぎたいという思いを込めた想いを込めてブランド名。クラウドファンディングで支援を募り、今後新商品の企画検討も進めていく予定だ。

 クラウドファンディングで先行予約販売を始めたのは、天売島で取れたホタテを少しあぶってうま味を閉じ込めてから粉砕して活用したゴールデンエール「海鳥のオンパレード・天売島」と、知床周辺エリアで取れたハマナスの実を活用したベルジャンホワイト「絶景と動植物のサラダボウル・知床」の2種。副原料に地域産品を活用することにこだわり、おいしいのはもちろん、そのクラフトビールを見ると地域を思い出すような商品名にした。

 自転車を使えば2時間ほどで周遊できる天売島は海鳥の世界最大級の繁殖地で、「ウトウ」「ウミガラス(オロロン鳥)」「ケイマフリ」など多様な海鳥が飛来する自然豊かな島。20年以上前には500人以上が生活していたが、現在は300人弱で大半が高齢者となっている。新型コロナウイルスの影響は、小さな島の過疎化を加速させる恐れも大きい。知床エリアは、コロナ禍以前は、特に冬は、オホーツク海を埋め尽くす流氷を一目見ようと、観光で道外や海外からもたくさんの観光客が訪れていた土地。今、その地域に行けなくても、地域と地域の企業を応援することができ、また自由に気軽に移動できる観光できる時が来た時にその地域に行きたくなるような仕掛け作りを…。そんな中で、天売島と知床のクラフトビールが生まれた。

 リターンでは、今回醸造する出来立てクラフトビールの予約と共に、エシカルンビールと共に楽しんでほしい天売島近海のホタテや甘エビ、知床エリアのさけなどの海産物セットを用意。天売島は今年の新たなチャレンジとして、小規模なホップ栽培の開始を予定しており、そのホップを活用したオリジナルクラフトビール(2021年に限定リリース)の先行予約プランも提供する。協力資金は、クラフトビール製造委託費・商標登録・ボトル/ラベルデザイン費・販促物制作費などに活用。4月中旬〜下旬に支援者の手元に商品を届けるべく準備を進めている。また、売り上げの一部を天売島と知床エリアの環境保全団体に寄付していく予定。

 同プロジェクトは、All-in方式(目標金額を達成せずに終了した場合でも集まった分だけ支援金を受け取れる、支援されたリターンは履行する義務が発生する、集まった支援金額に関わらずプロジェクトを実施しなければならない)で実施。目標金額に満たない場合も、計画を実行しリターンを届ける。