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福井県の県民衛星「すいせん」打ち上げ成功 全国初、自治体主導の人工衛星、 宇宙産業でビジネス創出

福井県の県民衛星「すいせん」打ち上げ成功 全国初、自治体主導の人工衛星、宇宙産業でビジネス創出 画像1
福井県民衛星「すいせん」

 

 福井県は新たな政策の柱として宇宙産業を育成するため、超小型人工衛星の県民衛星「すいせん」を開発した。衛星はロシアのソユーズ2ロケットに搭載し、3月22日(月)打ち上げられた。

 人工衛星は、福井県内企業が中心となって設立した「福井県民衛星技術研究組合」が製造。県は全国初の自治体主導による人工衛星だとして、打ち上げ予定の3月20日にユーチューブでオンラインイベントを開催。イベントの中でカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からの打ち上げ中継を計画していたが、22日に打ち上げが延期されていた。22日の打ち上げは、杉本達治県知事ら関係者が福井市内でライブ配信を見守った。

 衛星は縦横60センチ、高さ80センチの直方体型で重量は約100キロ。福井県産業技術課の担当者によると、「すいせん」を載せたロケットは22日、高度約600キロの軌道に乗り、7月ごろから2週間に一度のペースで地上にデータを送る。衛星は寿命となる5~7年程度、稼働する予定だという。望遠カメラで地上を撮影したデータを使い、防災、土木、農林、環境保全などの分野で活用する計画だ。

 福井県は2015年「県民衛星」構想に着手。翌年、県と県内の製造業系6社、システム系企業3社、宇宙ベンチャーのアクセルスペース(東京都中央区)などで「福井県民衛星技術研究組合」を立ち上げた。県内製造業の発展や、衛星データで得られる情報を活用してソフトウエア開発などシステム系ビジネスの開発を目的に産学官と金融が連携する「福井県民衛星プロジェクト」として人工衛星の開発・製造に取り組んできた。

 20日のオンラインイベントと、22日の打ち上げの様子は県ホームページの「福井県民衛星プロジェクト」チャンネルで配信している。