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「食べない子」に悩んだ料理のプロが試行錯誤11年 家族で楽しむ定番レシピと子育てエッセイを1冊に

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 料理研究家として活躍中のあまこようこさん。料理のプロとして子どもとの食事をひと一倍楽しみにしていたが、長男のそうりくんは「自閉傾向にある発達遅滞」「感覚過敏の特徴が強い」という個性を持つ子だった。食べることそのものに関心がない上に、かむ力がとても弱く、食事はもちろん生活全般に「いつもと違う」ことが苦手なそうりくん。あまこさんは「毎日の食事を楽しんでほしい」と願い、工夫を重ね続け、今ではそうりくんと一緒に楽しく食卓を囲めるようになったという。そんなあまこさんとそうりくんの11年を、定番入りしたメニューの数々と、子育てエッセイでまとめた『食べないっ子も、いただきます! うちのやさしいかいじゅう ごはんレシピ』(東洋館出版社・東京、税込み1,485円)が、4月24日に発売される。

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 あまこさんは、「感覚過敏の子ども用」に大人と別のものを用意することはせず、どのレシピも家族一緒においしく食べられる。かみ切りやすくする野菜の切り方や、食べやすくする調理の工夫も紹介。そうりくんが生まれてから11歳の現在に至るまでを振り返るエッセイでは、自閉症や感覚過敏について全く知識がないところから始まった育児の日々を、成長の喜び、周りの子と違うことへの戸惑い、うまくいかない焦りなどを含めた、率直な言葉でつづっている。

 また、子どもの偏食にくわしい金沢大学の田部絢子准教授(人間社会研究域 学校教育系)による「子どものごはん支度が楽になる5つの視点」も収録。「どうして食べてくれないの?」という悩みを軽くする、ごはん支度との付き合い方を紹介する。