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共同通信デジタルが北海道美唄市に「ホワイトデータセンター」設立 雪 を利用しサーバーの廃熱を冷却

共同通信デジタルが新会社「ホワイトデータセンター」設立 北海道美唄市、雪を利用してサーバーからの廃熱を冷やす 画像1
共同通信デジタル 「株式会社ホワイトデータセンター」事業

 

 共同通信グループの共同通信デジタル(東京都港区)は、雪冷熱を利用してデータセンターを運営するホワイトデータセンター(WDC)事業に参入し、このほど新会社「株式会社ホワイトデータセンター」(北海道美唄市)を設立した、と発表した。

 データセンターは、顧客企業のコンピューターサーバーやIT関連機器を集約して設置し、安定的に運用する施設。サーバーから排出される熱については、冷やすために膨大な電力を使用することが運営上の課題だとされている。

 WDC事業は、北海道中央部で積雪が多い美唄(びばい)市などが中心となってつくる「美唄自然エネルギー研究会」が、除雪した雪を利用してデータセンターの冷房や、サーバーから排出される熱を空調に使うなどして「二酸化炭素(CO2)排出量ゼロ」を目指すプロジェクトだ。共同通信デジタルは、プロジェクトに参画し実証実験で評価されたことから、新会社を立ち上げたという。

 新会社は、共同通信デジタルの子会社として4月1日に設立。東光電気工事(東京都千代田区)、ピーエス三菱(東京都中央区)、雪屋媚山(ゆきやこびやま)商店(美唄市)などが新会社へ出資し、パートナーとしてWDC事業に参画した。

 共同通信デジタルによると、再生可能エネルギーによるCO2削減は、商業利用できるまでコストを抑えられるかどうかが課題だったというが、除雪の冷熱を利用することで省エネ化を実現したという。データセンターでは、冬はサーバーからの廃熱をハウスに送り、農産物の栽培なども計画しているという。

 新会社は、鉄骨造り平屋建て約110平方メートルで、今夏の稼働を目指す。利用する企業が、CO2削減量を買い取る「J-クレジット制度」で認証を受けることができるようにする計画で、企業の社会的責任(CSR)に貢献することもできる、と説明している。