カルチャー

シブい工芸「たばこ盆」の世界 木工、漆芸、金工など職人の技にうなる

朝顔蒔絵螺鈿手付きたばこ盆
朝顔蒔絵螺鈿手付きたばこ盆

 日常生活で見かける機会はなくなってしまった「たばこ盆」。かつての職人技を見ることができる「シブい工芸 たばこ盆 ~地味な立ち位置・たしかな仕事~」が、6月1日~7月4日まで、東京・墨田区のたばこと塩の博物館で開催されている。

 たばこの伝来後、喫煙に必要な道具を備えるために登場したたばこ盆。単に喫煙に使うだけでなく、小間物の収納や来客のもてなし、商店の宣伝媒体、時には炭火を保つ生活必需品としての役割も担いながら、人々の暮らしに寄り添ってきた。

 明治以降、きせるから紙巻たばこへと変わり、たばこ盆の姿も変化。現代では芝居やお茶席以外の場面では、なかなか見かけないものとなっている。

 工芸品としても地味な存在だが、木工、漆芸、金工など有名無名の職人たちの多彩でたしかな技を見ることができる。簡素な普段使いのものから豪華な大名道具まで、さまざまな素材、装飾、技法など、職人技が光るたばこ盆約80点が紹介される。