カルチャー

ベネチアの伝統を飾る作品の数々 千の花がひらくとき

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 カラフルでありながら華美でない、シックなムラーノは、アクセサリーなどでも人気のベネチアングラス。その伝統技法を紹介する展覧会「ムリーネのおはなし ――エルコレ・モレッティ工房」(ヴィヴァーチェ・東京)が6月23日~7月18日まで、東京・渋谷で開催される。

 今年で創業110周年を迎えるガラス工房、エルコレ・モレッティにスポットをあてた展覧会。ムリーネは、千の花を意味する「ミッレフィオーリ」とも呼ばれるムラーノガラスの伝統技法のことで、発祥は古代ローマ時代と言われる。一度は完全に途絶えたものの、1911年創業のエルコレ・モレッティ社によって復活。たとえば、多種多様な花文様が集合したデザインが特徴の大皿は、絵付けではなく、金太郎あめのように、あらかじめ断面に文様があるガラス棒を作り、それを細かくカットしてピンセットで並べ、窯で数回焼き締め、磨きあげられたものだ。

Plate‘Ravenna’1980 ©Ercole Moretti
Plate‘Ravenna’1980 ©Ercole Moretti

 ヴェネチアンビーズ工房でもあるモレッティは、コロナ禍で自炊の機会が増え、モチベーションを保つことが難しいという声から、今回はテーブルウェアをメインに展開。もちろんヴェネチアンビーズを使ったアクセサリーも同時に店頭にならぶ予定だ。

●日 時:2021年6月23日(水)~7月18日(日) 11時~19時※月火定休、最終日17時まで

●会 場:chisa 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-21-2