カルチャー

伊勢物語から江戸時代まで 旅の美術を味わう展覧会

伊勢物語図色紙 六段芥川
伊勢物語図色紙 六段芥川

 古典文学を読んでいると、旅の重みが味わえる。車で日帰りの場所へ一大決心をして出かけ、道中に得る発見や驚きは今なら海外旅行並みかもしれない。そんな旅の情緒を美術品で味わえる展覧会「旅の美術」が、大和文華館(奈良市)で7月9日~8月22日まで開かれる。

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 旅人の姿は、「伊勢物語」の主人公を筆頭にいくつも絵画化されてきた。物語の場面を描いた作品では、住み慣れた土地を離れている寂しさや、日常では見かけない事物を目にする喜びなど、私たちも身に覚えのある感情が表現されている。旅先の美しい景物や、旅人でにぎわう名所を描いた作品も多い。

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会期中は、学芸員による解説や講座も開かれる。コロナ禍で改めて旅の重みを感じている今、美術品を鑑賞しながら各地を巡る旅の情趣を味わえる貴重な機会だ。