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【この人に聞く!】思い出の服を100%リサイクル! BRING事業を展開する日本環境設計の高尾正樹さん(2)

日本環境設計の高尾正樹社長。
日本環境設計の高尾正樹社長。

 Part1に引き続き、ペットボトルの「ボトルtoボトル」および「服から服」へのリサイクルを進める日本環境設計(川崎市)の社長・高尾正樹さんをご紹介する。

――リサイクルはリサイクルでも・・・

 2007年に創業した日本環境設計の最初の事業はユニフォームのリサイクルコンサルティング。各企業で不要になったユニフォームを集め、コークス炉化学原料化法という方法で服を製鉄の原料やガスとして有効活用するというものだった。使い道がなくなったユニフォームを再利用しているという点ではリサイクルだったが、その間も高尾さんの中では「服をそのまま服としてリサイクルしたい」という葛藤が続いた。事業と並行してコットンからバイオエタノールを生成したり、ポリエステル製の服を服によみがえらせるための技術開発を続けたりして約7年の歳月が流れる。そしてある日、たまたま受けた電話が高尾さん、そして日本環境設計の運命を大きく変えることとなる。

会社を設立した当初、実証プラントで作業する高尾社長。
会社を設立した当初、実証プラントで作業する高尾社長。

――1本の電話からBRING事業へと

 その電話は、大阪に住む一人の技術者からのものだった。話を聞いた高尾さんはその技術が確かなものだと直感。すぐに大阪に飛んで技術提携を取り付ける。この技術が基となり、2016年11月に北九州灘工場の第1期事業が竣工。年が明けた2017年1月から念願であった「服から服」へのBRING事業がスタートする。そして2018年2月、服から服を作るサーキュラーエコノミー商品であるBRINGのTシャツ販売を開始する。

 現在のBRINGのラインアップは、「BRING T-shirt Basic DRYCOTTONY」「WUNDERWEAR 50/50」「DRYCOTTONY Polo Shirt」「BRING KIDS T-shirt Basic DRYCOTTONY」「DRYCOTTONY TEX. TRAIL SWIM Shorts」「Permanent ANORACK」など。注文ごとに回収用の封筒を同梱して、“新しい一着を買う時は不要になった一着をリサイクル”という意識を広めようとしているのもBRINGの特徴だ。高島屋とのコラボプロジェクト「Depart de Loop(デパート・デ・ループ)」など、BRINGの事業は年々その提携先を拡大している。ハチがトレードマークのBRINGの回収ボックスを見かけたことがある人もいるのではないだろうか。

――リサイクル=かっこいいへ

 リサイクルと聞くと、なんとなく古くて少しダサいイメージを持つ人もいるかもしれないが、BRINGはその真逆を行く。その筆頭がTAKASHIMAYA×BRINGの「Depart de Loop(デパート・デ・ループ)」。6人のクリエイターとコラボし、普通のTシャツとして見た時もオシャレでかっこいい商品を販売。しかしそのデザインには、サステイナブルな社会に向けたクリエイター一人一人の思いが込められている。

環境省と連携して実施している「BRING PLA-PLUS プロジェクト」のポスター。焼却処分されていたり、埋め立てられたりしているプラスチック製品を店頭で回収してリサイクルにつなげようと試みているプロジェクトだ。詳細はHP(https://plaplus-project.jp/index.html)から。
環境省と連携して実施している「BRING PLA-PLUS プロジェクト」のポスター。焼却処分されていたり、埋め立てられたりしているプラスチック製品を店頭で回収してリサイクルにつなげようと試みているプロジェクトだ。詳細はHP(https://plaplus-project.jp/index.html)から。

 Part3では、「ボトルtoボトル」の詳細についてお伝えする。