カルチャー

アシックスが五輪選手へサプライズ 各選手の地元の新聞に応援メッセージ掲載

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 コロナ下、大舞台に立つ選手を直接応援ができないという前代未聞の状況で始まった東京オリンピック。アシックスジャパンが、選手に秘密で旧友や仲間から応援メッセージを受け取り、オリンピック初戦前に各選手の地元新聞朝刊に掲載する「あの人から、舞台に立つ君へ」を展開した。

 東京五輪開催に当たり、日本代表選手団オフィシャルスポーツウェアを担当してきたアシックス。“応援を届ける”というテーマで、選手の出身地やゆかりの地の地元新聞朝刊を通し、サプライズの形で選手たちにメッセージを届けた。

 卓球の石川佳純選手へは、元卓球選手で世界大会やオリンピックでともに活躍した平野早矢香さんからの応援メッセージが、石川選手の出身地、山口県の山口新聞7月30日朝刊に掲載された。石川選手と平野さんは、日本代表選手として共に戦ってきた中で、一緒に生活したり練習に打ち込んだりしてきたお互いに認める「心強いパートナー」。企画への参加について平野さんは、「佳純の周りにはいろんなサポーターがいて、卓球界でも、とても人気の選手。メッセージを贈りたいと思っている人が大勢いる中で、私でよかったのかなという不安な思いと、佳純の卓球人生において力になったらうれしいなという気持ちの半々というのが正直なところです」と率直な気持ちを語った。掲載写真は、平野早矢香さん・福原愛さん・石川佳純さんの「三姉妹」が卓球で日本初のメダルを獲得した2012年ロンドン五輪から帰国時の、凱旋パレードのバスで撮影したもの。

 陸上(4×100mリレー)桐生祥秀選手へは、同選手の原点、京都・洛南高校陸上部で指導をしてきた監督と、陸上部同期メンバーたちからの応援メッセージが、京都新聞8月4日朝刊に掲載された。柴田博之監督と、三段跳びの犬井亮介さん・走幅跳びの山川夏輝さん・400mハードルの高野健さんが、桐生選手の才能と努力をたたえ、夢を託す熱いメッセージを送った。「桐生の高校時代を思い出すいい機会になりました! 改めて素晴らしい選手だと思います」と笑顔で語った柴田監督。滋賀から洛南高校に通っていた仲良し4人組と柴田監督の思い出の写真が掲載された。

 陸上(長距離)前田穂南選手へは、大阪薫英女学院高校時代の同期、加賀山恵奈さん・実里さん姉妹と森京香さんからのメッセージが、同選手の出身地、兵庫県の神戸新聞8月6日朝刊に掲載された。加賀山姉妹からは「ゴールまで穂南らしい走りを!」、森さんからは「楽しんで走ってきてね!」と温かいメッセージが。実里さんは「穂南の高校時代のエピソードなどを話しながらいろいろと思い出しました。 改めて一緒に走っていた同期がオリンピックに出るんだなと感慨深かったです」、恵奈さんは「久しぶりに色々なことを思い出し懐かしくなりました。同時に、穂南とはたくさんの思い出があり、とても大切な友だちだと改めて感じました。この企画でメッセージを見た彼女が少しでも頑張ろうと思ってくれたらうれしいです」などのコメントを寄せた。

 新型コロナウイルス対策の下、家族以外の人との交流、仲間との活動、文化・スポーツ・仕事面などさまざまな活動環境も、まだまだ大きな制限を受け続けている。今回の企画ではメッセージを送る側も、スポーツで常に高みを目指し熱く密に共に活動してきた選手との思い出をたくさん振り返ったようだ。サプライズの手書きのメッセージは、大舞台に臨む選手たちを大きく励ましたことだろう。