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“#新品よりもずっといい(It’s Better than New)”  Patagoniaの「Worn Wear」ポップアップ@渋谷

 Worn Wear渋谷店の様子。中央左奥が修理コーナーになっている。
Worn Wear渋谷店の様子。中央左奥が修理コーナーになっている。

 Wornとは「使い古しの」という意味の英語。Worn wearといえばリユースされた中古の服のことを指す。近年、リユースされた服の専門店は珍しくなくなったが、アウトドアウェア大手のパタゴニア(パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社、横浜市)は新たな事業展開を始めた。それが、8月20日(金)にオープンしたポップアップストア「Worn Wear パタゴニア東京・渋谷」だ。

ポップアップストア「Worn Wear パタゴニア東京・渋谷」
ポップアップストア「Worn Wear パタゴニア東京・渋谷」

 名前の通りWorn wearをコンセプトにしたポップアップで、今回はパタゴニアスタッフが所有していたパタゴニア商品などを中古品として販売しているほか、修理依頼があったウェアの修理工程を見ることができるコーナーを設けていることが最大の特徴となっている(その場での修理受付・返却は行っていない)。また、ウェア・ギアに愛着を持って長く使用してもらうために、モデル・冒険家らパタゴニアユーザーのストーリーと実際に着用しているリペアされたウェアの展示も行っている。ポップアップストアの開催は9月26日(日)まで。

修理の実演コーナー。
修理の実演コーナー。

 Worn Wear渋谷では、消費者にその服が本当に必要なものであるのかどうかを問いかけている。一見、会社の営業方針に反するような感じもするが、新しい一着を購入するのではなく自社製品を生涯にわたって長く着てもらいたいという思いと同時に、気候危機に対する企業としての責任を重く受け止めている結果だ。同社によると、捨てずに衣類一着の寿命を9カ月延ばすことで、その製品に関連する二酸化炭素排出量を27%、水の使用量を33%、廃棄物量を22%削減することができるという。

 パタゴニアがWorn Wearの実店舗を展開するのは今回が初めてだが、イベントとしてのWorn Wearツアーは2019年1月から実施。これまでにスキー場や大学など全国の21カ所で開催。計9,638人が参加し、スノーウェアなど1,504点を修理してきた。現在は感染予防のために全国を回るツアーは行っていないが、新たな取り組みとして「バーチャルカレッジツアー」を開始。今秋も二つの大学で在校生のみを対象に実施する予定になっている。

モデル・小野りりあんさんのストーリー展示。おさがりを着て育った経験などを紹介している。
モデル・小野りりあんさんのストーリー展示。おさがりを着て育った経験などを紹介している。

 安いから、手軽だからという理由でついつい新しい服を買いがちだが、今こそ、本当に買う必要があるか、手持ちのもので十分に着られる服がないかを考えてみてはどうだろうか。