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旧石器時代から現代までの東京を振り返る 江戸東京博物館「ひきつがれる都市の記憶-江戸東京3万年史」

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東京高輪海岸蒸気車鉄道の図 歌川広重(三代)画 1871年(明治4) 江戸東京博物館 所蔵 展示期間:9月18日(土)~10月24日(日)

 今日の東京は何千年、何万年という歴史の中で作り上げられてきた。人類がこの地で生活していた痕跡が見つかっている旧石器時代は、3万年以上前までさかのぼる。想像するにはあまりに長い年月だが、かつての人々の暮らしぶりや社会の様相は、都市開発の過程で発見された遺跡や、人から人へ引き継がれてきた貴重な資料によって明らかにされてきている。

 その旧石器時代から現代までの東京が歩んできた歴史を振り返る企画展「ひきつがれる都市の記憶-江戸東京3万年史」が、9月18日(土)から12月5日(日)まで、東京都江戸東京博物館で開催される。1993年に開館して以来、江戸・東京の歴史と文化を伝えてきた同館。来年4月からの大規模改修工事に伴う休館を前に開かれる企画展だ。

 展示構成は、「プロローグ 現代によみがえる『歴史』の痕跡」「第1章 旧石器時代から古墳時代まで|生み出す力、暮らしの工夫」「第2章 奈良時代から鎌倉時代まで|武蔵国と武士の登場」「第3章 南北朝時代から戦国時代まで|江戸の成り立ち」「第4章 江戸時代|一大都市への成長とにぎわい」「第5章 明治時代から現代まで|近代国家としての首都東京」「エピローグ ひきつがれる『歴史』とともに」。

 都市の開発が進む中で、突如としてかつてそこに暮らした人々の痕跡が姿を現すことがある。近年では、新たに開業した高輪ゲートウェイ駅周辺から線路の遺構「高輪築堤(たかなわちくてい)」が発見された。プロローグでは、都市の景観は変わってもかつての歴史を身近に感じることができる遺構や資料を伝える。

 近現代に入ってからも、災害や戦争、繰り返される都市開発により絶えず変化を続けてきた東京。その地域の歴史を物語るさまざまなスポットや歴史的建造物は、価値を問い直されながら保存や活用が図られている。エピローグでは、今日の東京に改めて目を向けることで、長く親しまれてきた名所と新たなランドマークが共存しながら発展を続ける東京の姿を届ける。

 常設展観覧料(一般600円、大学・専門学校生480円)、高校生・中学生(都外)・65歳以上300円、中学生(都内)・小学生以下無料で観覧できる。開館時間は9時30分~17時30分(入館は閉館の30分前まで)。月曜休館(9月20日の月曜祝日は開館、翌9月21日火曜は休館)。