カルチャー

東京・小笠原生まれのアオウミガメの赤ちゃん すみだ水族館で1年お預かり

小笠原で今年生まれたアオウミガメの赤ちゃん
小笠原で今年生まれたアオウミガメの赤ちゃん

 

 今年7月20日に東京・小笠原村で生まれた甲羅の長さが約10cmのアオウミガメの赤ちゃん2匹。外敵に襲われにくい大きさに育つまで約1年間、墨田区の東京スカイツリータウン内にある「すみだ水族館」(オリックス)で育てられている。その姿が、10月2日(土)から同水族館サンゴ礁エリア「ウミガメ水槽」で一般公開される。

小笠原大水槽
小笠原大水槽

 同水族館は、2012年の開業時から小笠原村と提携し、絶滅危惧種であるアオウミガメの保全活動に参加してきた。その一環として、小笠原で生まれた赤ちゃんを、甲羅の長さが20センチ超になるまで育て、故郷の海へ放流する。

 「ウミガメ水槽」では、アオウミガメの赤ちゃんが水中で過ごしたりゴハンを食べたりする様子を間近で観察できる。水槽の壁面には、赤ちゃんの毎日の甲長・体重などの測定データ、成長グラフ、飼育スタッフの手描きの観察メモなどをパネルで掲示する。アオウミガメの赤ちゃんは成長が早く、水族館を訪れるたびに大きさや顔つきが変わっていく様子が見られるので、何度も会いにいきたくなってしまうかも!?

アオウミガメの赤ちゃんたち
アオウミガメの赤ちゃんたち

 昨年預かった2匹のアオウミガメは、1年間で甲長が約9センチから23センチに成長。10月に飼育スタッフの手で小笠原の海に帰される。その放流の様子も10月9日(土)から館内で放映する。

小笠原の海に還るようす
小笠原の海に還るようす

 常設展示「小笠原大水槽」では、世界自然遺産(2011年6月登録)である小笠原の海を再現。小笠原からやってきた約45種450点の生き物たちを観察できる小笠原独特の濃く深く、どこまでも青く透き通った海の色「ボニンブルー」を再現する照明演出を行っている。 小さい頃は雑食性のアオウミガメは、大きくなると主に海藻や海草を食べ、甲羅の大きさが最大約100センチ、体重約200キロまで成長。毎年春から夏にかけて浜辺で産卵し、約2カ月後にふ化。一度に100個以上の卵を産むが、1年以上生きられるものはごくわずかで、成熟するまでには約40年かかると言われている。赤ちゃんたちの成長の過程を見守り、小笠原の豊かな自然や保全活動を知るきっかけに!