カルチャー

川、古墳、台風の進路も 地図なぞりの楽しみ方

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 最近は地図といえばアプリを使うことがほとんど。紙の地図を開く機会は激減したが、これはわざわざページをめくる価値がある。『日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり』(林雄司著、ダイヤモンド社・東京)だ。今年7月に発売以来、アマゾンの売れ筋ランキング「日本地図」部門で1位を獲得し続けている面白さ。未経験者は「なぞる」楽しみの発見を。

 日本全国にある魅力的な地形をペンでなぞって楽しむ異色の本。なぜその場所がその形になっているのか、ペンを走らせることでその理由やそこに住む人々に思いをはせることができる。著者は“地味ハロウィーン”の生みの親としても知られる、人気サイト「デイリーポータルZ」編集長。地形に魅せられ、その場所が有名かどうかではなく“なぞって楽しい”を基準に地図を選定。三陸海岸、五島列島をはじめとする特徴的な海岸線の地形はもちろんのこと、川、湖、ダム、古墳、観光名所、新幹線・高速道路・船の航路などの交通網、さらには台風の進路まで、掲載する地図は多岐にわたる。

林雄司著『日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり』ダイヤモンド社刊
林雄司著『日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり』ダイヤモンド社刊

 また、“日本中に古墳は16万基以上あり、郵便局の約8倍、コンビニの約3倍”、“大阪城公園にはたこ焼き店が多数あり、中心に近づくにつれ値段が上がる”など、著者ならではの雑学あふれる豆知識も楽しい要素の一つだ。税込み1,210円。