カルチャー

わたしは「セロ弾きのゴーシュ」 凶弾に倒れた医師の心

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 「人が生きて、死ぬことの意味を、日本人は忘れているんじゃないかという気がするんですね」。そう語ったのは、アフガニスタンで銃撃され亡くなった医師、中村哲さん。自身について多くを語らなかった中村さんの心の内を知ることができる『わたしは「セロ弾きのゴーシュ」』(NHK出版・東京)が出版された。ハンセン病根絶計画から水源確保事業、用水路開通まで、長年にわたる活動を支えたものは何だったのか、NHKの「ラジオ深夜便」で語った魂の記録だ。

写真提供: PMS(平和医療団・日本)
写真提供: PMS(平和医療団・日本)

 中村さんは自らを宮沢賢治の童話の主人公「セロ弾きのゴーシュ」にたとえたという。これまでの、深い思索によって紡がれた既刊書とは趣きが異なり、自身の筆であればおそらく触れなかったと思われる感慨や本音が随所に表れているところが特長。税込み1,760円。

わたしは「セロ弾きのゴーシュ」
わたしは「セロ弾きのゴーシュ」