カルチャー

聖火リレーのトーチと記念写真 五輪選手も参加、新宿区の小中学校

キャラバンに駆けつけた古賀選手(右)と横田選手
キャラバンに駆けつけた古賀選手(右)と横田選手

 東京2020五輪・パラリンピックの聖火リレーで使用されたトーチが、東京都新宿区立の小中学校や特別支援学校を回り、オリンピアンも参加して児童生徒と記念写真に収まる「フォトスポットリレーキャラバン」が10月から12月末まで行われる。オリパラの開閉会式や陸上競技の会場になった国立競技場は新宿区にある。ENEOSなど2020大会のスポンサーが実行委員会を作り活動を進めている。

将来に生かせ、事前の学習

 10月25日には、国立競技場の北側に位置している四谷第六小学校・幼稚園で行われた。この日は競泳で2016年リオデジャネイロ五輪代表の古賀淳也選手、2012年ロンドン五輪新体操代表のサイード横田仁奈選手も参加。クラス別に撮影した後は、横田選手のリボンや輪の実演を見たりトーチに実際に触れてみたりした。6年生は、火は付けずにトーチを持って校庭でリレーも体験した。写真は卒業写真集にも載せる予定。撮影後、児童の代表は「五輪やパラリンピックでは、選手の緊張感が伝わってきて感動した」「ボランティアの活動を見て、日本は素晴らしい国だと思いました」「五輪やパラリンピックの多様性を大切にしていきたい」と感想を話した。

 国立競技場から最も近い小学校である同小は、サッカーくじの収益による助成で校庭に芝生を植えたり、国立競技場で「走る会」を開催したりと、学校生活の中にスポーツを取り入れている。オリパラに向けても英語の授業を設けたり、パラスポーツの理解を深めたりと、いろいろ準備を進めてきた。本大会はコロナ禍によりほとんどが無観客になり、子どもたちには残念な事態になったが、岩澤肇・校園長は「聖火トーチとの記念写真は思い出に残る。大会前にいろいろな勉強をしたことが、将来何かを生み出していくはず。学んだことを大切にしてほしい」と子どもたちの未来に期待した。

過去と未来をつなぐオリンピアン

 大会を盛り上げるための事前イベントは重要だが、大会の印象が残るうちの行事も大切。横田選手は「五輪やパラリンピックを心にとめて」と訴え、古賀選手は「悔しさも喜びも、成功も失敗もすべて伝えなければ。オリパラにかかわった人間の経験談は重要で、過去と未来をつなぐのがオリンピアンの役目です」と話した。34歳の古賀選手はまだ現役を続け、次の24年パリ五輪を目指すという。

 埼玉県三郷市でも同様のキャラバンを10月下旬から12月中旬まで実施する。