カルチャー

あと3日で花灯路に幕 京都・嵐山の年末

嵐山の山すそ
嵐山の山すそ

 街中ににぎやかなイルミネーションがあふれるこの時期、京都・嵐山では毎年、歴史的な町並みを静かに照らし出すあんどんが飾られてきた。だが、京都市の財政難にコロナ禍も追い打ちをかけ、この幻想的な「京都・嵐山花灯路」(花灯路推進協議会・京都市)は今年が最後。コロナ前は多かった外国人観光客はほとんど見ないものの、最後のライトアップを惜しむ人々で、竹林の小径は毎夜埋まっている。

青い光に照らされた幻想的な竹林
青い光に照らされた幻想的な竹林

 あんどんが点灯される午後5時前。嵐山駅や天龍寺近くのカフェなどから、人々が観光スポットの竹林の小径に流れていく。小径の脇に寄って立ち止まり待つこと数分。点灯されると一斉に「わあ」という歓声が上がり、また多くの人が歩き始めた。昼間は太陽の光がさざ波のように差し込むこの小径の風景が、足元のあんどんの穏やかな光と、竹の枝の上部を照らす青い光で満たされ、一変する。

昼間の竹林を人力車でゆく
昼間の竹林を人力車でゆく

 渡月橋と嵐山のふもとも落ち着いた光で照らし出され、クリスマスのイルミネーションとは一味も二味も違うニッポンの年末を堪能できる。地元の人でさえ「財政難とはいえこれが終わってしまうなんて」と残念がる風景は、19日が最後の夜になる。

渡月橋
渡月橋