カルチャー

年齢を重ねる楽しさを やってみはったら!

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 人生100年の時代、半世紀生きた後からでも、健康と意欲さえあれば新しいことを始める時間はたっぷりある。パワフルでエレガントに年齢を重ねる女性の自伝、『「松之助」オーナー・平野顕子の やってみはったら! 60歳からのサードライフ』(主婦と生活社・東京、税込み1,650円)が発売された。

人生のキャッチフレーズは「やってみはったら!」

 ニューヨークスタイルのパイとスイーツのパイオニア的存在として知られる著者の平野さんが、アメリカでお菓子作りを学び、帰国後開店したのは51歳の時。京都の老舗能装束の家に生まれ、お嬢様として育ったまま結婚して専業主婦になった、苦労知らずの「箱入り時代」。45歳でそれに終止符を打ち、ひとりで生きることを決心して単身渡米。ニューイングランド地方の伝統的なお菓子と出会い、ケーキディプロマとしてケーキ作りの教室を構え、50代になってから京都と東京に「松之助」をオープンした女性実業家だ。

人生のキャッチフレーズは「やってみはったら!」

 60歳を過ぎてアメリカ人男性と結婚。そして70歳を過ぎた今、日本とニューヨークを往復しながら「再婚充実時代」を築いている。人生に「無駄はまったくないし、失敗したとも思っていない」「だから、今が一番自然体で、幸せ」という著者を支えるのは、本書タイトルにもなった「やってみはったら!」の言葉。これからを生きるヒントが詰まった一冊だ。

平野 顕子(ひらの あきこ)