カルチャー

東京世田谷・烏山にちなむ「カラス山」が舞台 “外出自粛”で隔離された人々の交流を描く“今”のお話

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 ある春、雨の日が何日も続いて人々が家にこもっていた中、「カラス山」という黄色い山のふもとに住む絵描き・イロさんの家に、一羽の黄色いカラスが 手紙を届けにやってきた――。こんなシーンから始まる絵本『きいろいカラス』。作者は、2020 年に東京・世田谷区芸術アワード「飛翔(ひしょう)」生活デザイン部門を受賞した美術家・イラストレーターの椎木彩子氏。同区の地名、烏山にちなんだ「カラス山」を舞台に展開する隔離された人々の交流は、コロナ禍の暮らしとも重なりそうだ。

 椎木氏が約2年かけて創作した絵本『きいろいカラス』を約20 点の原画を中心に紹介する展覧会「日本今ばなし きいろいカラス」が、生活工房ギャラリー(三軒茶屋キャロットタワー3階、世田谷区太子堂4-1-1)で開催される。会期は2022年1月8日(土)~3月6日(日)、9時~21時。入場無料。月曜休み、ただし1 月10 日(月・祝)は除く。

原画のほか、ジオラマやラフスケッチなどの制作過程や物語の中に登場する「家」の模型も展示。また、会場では「100年後に生きる人」に宛てた手紙も募集し、紹介していく。世田谷文化生活情報センター「生活工房」は、「絵本と現実を行き来する、コロナ禍で紡がれた色彩豊かな“今ばなし”を楽しんでほしい」としている。

期間中はワークショップも予定。椎木氏を講師に、絵本に登場する「きいろいカラス」の絵を描き、写真を撮って専用アプリでアニメーションを作る「『きいろいカラス』のアニメーションをつくろう!」は、2月6日(日)10時~13時・15時~18時、各回10人。参加費500円。対象は小学1年生以上。また、「移住を生活する」アーティストの村上慧氏をゲストに、『きいろいカラス』を中心に展示作品も紹介しながら、コロナ禍での取り組みについて椎木氏と村上氏が話すアーティストトーク「お家で話す」も。こちらは3月6日(日)18時30分~19時30分。定員10人で参加費無料。ワークショップ詳細や申し込みは、生活工房ホームページから。