コンテンツ開発・配信のクオンタムソリューションズ(東京千代田区、クオンタム)は、4億円の資金調達を行い、同社の子会社でありFOMM(川崎市)との合弁会社であるQuantum FOMM Limited(香港)の事業第1弾として電気自動車(EV)の生産を開始することを発表した。
生産するEVの「FOMM ONE」は、自然災害時には水に浮き移動できるように設計された世界最小クラスの4人乗りEV。日本とタイで公道使用が許可され、受託製造を開始する。スズキ自動車でEV開発に携わった、エンジニアの鶴巻日出夫氏(FOMM代表取締役)らがFOMMを設立し開発した。軽自動車のカテゴリーに含まれる数少ないEVモデルの一つだとしている。
今後は一般消費者だけではなく、宅配便などで商用利用する企業にも販売する予定で、EVへの乗り換えを支援するために手頃な価格で販売するという。
Quantum FOMM Limited最高技術責任者でもある鶴巻氏は、「政府が2030年代半ばまでに国内の新車販売を全てEVにすることを目指すと公言したことを背景として、FOMM ONEが国内の軽EV市場のシェアの大部分を獲得できる可能性がある」とコメントしている。