SDGs

だし昆布をつくだ煮にしてみたら SDGsな学校給食

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 これは家庭でもできるアイデアだ。学校給食でだしに使用した昆布をつくだ煮にし、残食率を減らしている。東京・板橋区内の給食を作っている会社、葉隠勇進(はがくれゆうしん、ソシオークホールディングス・東京)の試みだ。白いごはんにつくだ煮はおいしいから、ごはんを残す子どもが少なくなるし、もちろん昆布も使い切れる一石二鳥だ。

 年間約600万トンといわれる食品廃棄を減らす身近なアイデアの一つ。しょうが焼きと根菜汁に白飯という献立の日、経験豊富な調理員は子どもたちが先におかずを食べてしまい、白飯を余らせてしまいそうだ思い、だしに使った昆布をつくだ煮にすれば、白飯の食も進むのではないかと考えた。そこで、だしを取った後の昆布を細切りにし、砂糖としょうゆで甘辛く味を付け30分煮詰めて、つくだ煮を完成させた。結果、この日の白飯の残食率は2%弱で、人気の丼ぶりやカレーライスといった献立のときとほぼ同率だったという。